落ち着いた雰囲気の店内 |
大別すると8つの料理系統がある中華料理。日本の中華街はほとんどが「広東系」で、長崎新地の中華街のみが「福建系」と言われている。最近では四川省出身の料理人が東京にレストランを開いたことで、「四川料理」も浸透している。
「ランド・オブ・プレンティー」は四川料理のレストラン。オープンして1年余り、明るくモダンな店構え。「本場の四川料理が味わえる」と中国人の評価も高い。
メニューには「赤い唐辛子」のマークが記され、それぞれの辛さを示している。四川の宴会料理では、箸休め的に甘めの料理が出されるといい、「甘い・辛い」をバランス良くオーダーすることで互いの特徴が強調され、料理がますます美味になる…というのが「通」な食べ方だ。
日本人におなじみの麻婆豆腐は四川の代表料理。「唐辛子マーク」が3つと激辛だが、花椒(山椒の同属異種)の風味豊かで、後を引く旨さだ。
おすすめは「東風酸菜全魚」=写真=。ソウギョなどの川魚と酸菜の漬け物を煮た料理で、言わば魚のスープ。まずは漬け物の酸味があり、その後で唐辛子と花椒の辛さがやって来る。ソウギョの生臭みは無く、コクのあるスープは酸味と辛さのバランスが絶妙だ。
その他、炒飯や野菜炒め、肉炒めなど、日本人にポピュラーな料理も多い。
ただ辛いだけでなく、その奥にある「旨味」を味わいたい。
Land of Plenty
204 E. 58th St
(Bet. 2nd & 3rd Ave.)
Tel 212-308-8788
www.landofplenty58.com
営業時間
月〜金 11:30am-10:00pm
土・日 12:00pm-10:00pm |