 ニューヨーク・イベント情報 2020年3月6日号 Vol.369 |
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ご注意：記載のチケット料金は最低料金の目安です。プレミアムチケット、ディスカウントチケット等が出回る場合もあり、売り切れの場合もございます。詳しくは各イベントへお問合せください。また掲載イベントは予告なくキャンセル/変更となる場合もございます。予めご了承ください。 イベント情報 2020年3月6日～
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ジャズ・アット・キタノ
湯浅政明監督の長編アニメ「きみと、波にのれたら」が上映される。サーフィンが大好きな女子大生のひな子。ある火事騒動がきっかけで、消防士の港と出会い２人は恋に落ちるが、海の事故で港は命を落してしまう。好きだった海を見ることも出来ない程、憔悴するひな子だったが…。上映は全て日本語オリジナル・英語字幕。
エマニュエル・アックス(ピアノ)、レオニダス・カヴァコス(バイオリン)、ヨーヨー・マ(チェロ)のトリオが3回にわたって開催する室内楽のオール・ベートーベン・プログラム。アックスやヨーヨー・マのかつての盟友であり、カーネギーホールを解体の危機から救った天才バイオリニスト、アイザック・スターンの生誕100周年記念をも意味している(カーネギーの大ホールはスターンの業績を記念し、スターン・オーディトリアムと名付けられている)。日程とプログラムは、4日(水)がチェロソナタ第4番ハ長調、バイオリンソナタ10番ト長調、ピアノトリオハ短調作品1第3番。6日(金)がチェロソナタ第2番ト長調作品5第2番、バイオリンソナタ第6番イ長調作品30第1番、ピアノトリオ変ホ長調作品70第2番。8日(日)がバイオリンソナタ第4番イ短調作品23、チェロソナタ作品第3番イ長調作品69、ピアノトリオ変ロ長調作品97「大公」。ベートーベンの作品群の中でも、最も深遠な内容を持つと言われる室内楽曲を、超一流の生演奏でまとめて聴くチャンス。(l to r: Emanuel Ax, Leonidas Kavakos, and Yo-Yo Ma (Photo © Jennifer Taylor)
週末のアフターワークは、ジャズの生演奏を楽しみながらハドソン・リバーをクルーズしよう。クラッシック・ハーバー・ライン主催の「Evening Jazz Cruise Aboard Manhattan」がハドソン・リバー沿いのピア62から出航する。1920年代のクラッシックなスタイルを再現したヨットに乗り込み、自由の女神やウォール街の高層ビルを横目に見ながら、友人らとワインやシャンパンを傾け、ジャズに酔いしれよう。(Photo ©2020 FareHarbor) 
イースト・ビレッジの歴史ある伝説のクラブ、ウェブスター・ホールを会場に行われる、ワインと食のテイスティング・イベント「NYC Winter Wine & Food Festival」。40億円をかけて改装、昨年再オープンした会場で、世界中の厳選された数百銘柄以上のワインとワインにぴったりのオードブルがふるまわれる。もちろんステージでは音楽パフォーマンスも行われる。あらゆる種類のワインをテイスティングして、1番のお気に入りを見つけ出してみよう。
セント・パトリックス・デーを17日に控え、アイリッシュ・ウィスキーを堪能するダウンタウンのバー巡りをしよう。「NYC Whiskey Walk」は、まずダウンタウンのバワリー地区にあるバー・SLAINTEにチェックイン。そこから徒歩で行ける近辺の指定された全8ヵ所のバーでは、それぞれ一押しのアイリッシュ・ウィスキーを用意して、参加者の来店を待っている。全てのバーを巡れば8種類のウィスキーを味わえる。どのバーを訪れてもウィスキー好きの参加者やバーテンダーと大いに話が弾むはず。
カラーパウダーにまみれてダンスやミュージック、アルコールを楽しむ21歳以上限定の「Holi In The City」がヘルズキッチンにあるSTAGE48で行われる。参加者は真っ白なTシャツを着用し、お互いにカラーパウダーを掛け合いながら、ライブ・ミュージックに合わせてダンスし、皆で盛り上がるハッピーでカラフルなイベント。頭の先から足の先まで色とりどりのカラーまみれになることは必至。
ボクシングファン注目の対決、ヘビー級ノンタイトルマッチが、ブルックリンのバークレイズ・センターで行われる。アダム・コウナッキ(Adam Kownacki)は、ポーランド出身、ブルックリン拠点の30歳、これまで20勝15KO無敗。彼に対戦するロバート・ヘレニウス(Robert Helenius)は、「ノルウェーの悪夢」のニックネームを持ち、身長2メートルを誇る長身、29勝18KO3敗。激戦必至、ファン必見のプレミアムマッチだ。
コロンビア大学中世日本研究所・日本文化戦略研究所(IMJS: Japanese Cultural Heritage Initiatives)が15回目となる年次演奏会を開催。全席自由席、無料で一般公開される。演奏会前半は、昨年亡くなった雅楽師・作曲家・文化勲章受賞者の芝祐靖(しば・すけやす)氏を悼み、雅楽古典曲を演奏する。芝氏作曲による催馬楽(さいばら)「極楽は」他。3月が女性史月間であり、3月8日が国際女性デーであることから、それを記念する形で、後半は女性音楽家に焦点を当てる。まず、17世紀の尼僧作曲家イザベラ・レオナルダを讃え、アメリカのフルート・尺八奏者エリザベス・ブラウンが、委嘱され書いた新曲「暁にほのかに」を披露。この曲は、今様を歌った平安時代末期の女性芸能者・乙前(おとまえ)の歌詞第26番(当時の歌謡集「梁塵秘抄」収録)に触発された作品だ。さらに、箏曲演奏家・下野戸亜弓とエヴェリン・トゥレスター・デグラフによる作品は、コロンビア大学中世日本研究所・日本文化戦略研究所が進める「乙前のうた」プロジェクトの一環。その時代に生き、共に信仰における歌の力を深く信じたヒルデガルト・フォン・ビンゲンと乙前が、舞台上で出会うという試みだ。他に出演は、宮田まゆみ(笙)、中村仁美(篳篥)、笹本武志(龍笛)、木村伶香能(三味線・歌)、アンサンブル・レオナルダ、ゴーストライトコーラス、コロンビア大学雅楽管弦アンサンブルなど。
今敏監督の長編アニメ「東京ゴッドファーザーズ」（2003年）が上映される。新宿の公園でホームレス生活を送る元競輪選手のギンちゃんと、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキの3人。そんな彼らがクリスマスの夜、ゴミ捨て場で赤ちゃんを拾う。警察へ届けようと言うギンちゃんだが、ハナちゃんは「清子」と命名して大喜び。結局、3人は自分たちで清子の親を探そうとする。
毎年11月に開催されるニューヨークシティマラソンと同じニューヨーク・ロードランナーズ主催の「2020 United Airlines NYC Half」が開催される。コースは、ブルックリンのプロスペクト・パークをスタートし、マンハッタン・ブリッジを渡り、タイムズ・スクエアを走り抜け、セントラル・パークにゴールする13.1マイルのハーフ・マラソン。毎年1万人以上が規定の3時間以内に完走している。優勝者には男女各2万ドルの賞金が贈られる。
3月17日は街中が緑色であふれる「St. Patrick's Day」。5世紀頃アイルランドにキリスト教をもたらした宣教者の聖パトリックの命日3月17日を「セント・パトリックス・デー」として、アイルランドでは国を挙げて祝う。アイルランド移民の多いNYでは、17日に5番街で華々しく大規模なパレードが行われる。パレードのルートは5番街の44丁目から北上し、マーチングバンドやバグパイプの演奏隊が79丁目まで行進していく。この日5番街の沿道はアイルランドを象徴するグリーンを身につけた人で溢れかえり、アイリッシュパブは大賑わいとなる。パレードの模様はNBCでTV生中継される。(Photo by Joe Buglewicz © NYC & Company)
ハドソン・リバー沿いのピア90&94の会場で、毎年恒例の現代美術の国際アート・フェアー「The Armory Show」が開催される。広大な会場にはマイアミやロンドンをはじめ世界30都市以上から200以上ものギャラリーが参加。現在活躍中のアーティストを中心とした現代アートが一堂に。世界的にも有名なアート・ショーだけに、連日世界各国からのコレクター、アート関係者、一般客らが詰め掛け、毎年、活況を呈している。アートシーンのトレンドを知りたいなら外せないイベント。アートに敏感なオシャレな来場者のウォッチングも楽しい。(Pascals Marthine Tayou, Photo by Teddy Wolff)
ヒップホップ・アーティストをフィーチャーした写真展「CONTACT HIGH: A Visual History of Hip-Hop 」が開催。展示は、ジャーナリストで作家のヴィッキー・トバックが手掛けた同名写真集(2018年)がベース。1970年代後半から2000年代後半までの約40年間に撮影された写真、コンタクトプリントなどを編集。ミュージシャンの写真と共にカメラマンの撮影秘話なども綴られ、全米ベストセラーになった。本展ではそれらを元に、トバックがキュレーションを、ヒップホップ・カルチャーのパイオニア、ファブ・ファイヴ・フレディーがクリエイティブ・ディレクションを担当。約60人のカメラマンによるおよそ150点におよぶ作品を展示している。ミュージシャンたちを通し、政治、ファッション、カルチャーに与えた影響など、ヒップホップの歴史を辿ると同時に、彼らの「革命」を観ることができる。
アストリアの映像博物館「ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ」で1月18日(土)から7月19日(日)まで、SF作家のアーサー・C・クラークと、スタンリー・キューブリック監督が手掛けた映画「2001年宇宙の旅」を題材にした展示「エンビジョニング2001」が行われている。期間中、毎週土曜（3/14を除く）午後12時から、映画「2001年宇宙の旅」を上映。映画と展示両方を楽しめる特別チケットが25ドルで販売されている（映画観賞のみは15ドル）。人類が月面へ到達する以前に描かれたキューブリックの神秘的な叙情詩を多方面から観賞できる機会。
アストリアの映像博物館「ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ」で7月19日(日)まで、SF作家のアーサー・C・クラークと、スタンリー・キューブリック監督が手掛けた映画「2001年宇宙の旅」を題材にした展示「Envisioning 2001: Stanley Kubrick's Space Odyssey」が開催中。映画のコンセプトアート、ストーリーボード、テストフィルム、特殊効果に関する写真や資料に加え、クラビウス基地で着用された宇宙服、猿人「ムーン・ウォッチャー」の衣装(着ぐるみ)など多数。1960年代に、「2001年」という未来を描くために考案された革新的な方法を紹介すると同時に、キューブリックがもたらしたその後の影響力を見ることができる。（Photo: Sachyn Mital / Museum of the Moving Image)
セクシーでゴージャスな「バーレスク・ショー」を上演する「カンパニー・フォーティーン(Company XIV)」(以下C14)による「7つの罪(SEVEN SINS)」(3月4日までプレビュー公演)。C14の創設者で、「ナットクラッカー・ルージュ」や「クイーン・オブ・ハート」を手掛けたオースティン・マコーミックの最新作。オペラ、サーカス、バロックダンス、バーレスクダンスなどを、ビキニ姿のパフォーマーたちが妖艶に披露。ビジュアル主体で進行する大人のショーだ。入場21歳以上。会場「テアトル・フォーティーン」は、同カンパニー公演の専用シアター。近世ヨーロッパの雰囲気が漂う退廃的な空間が、来場者を「異世界」へと誘う。
今年創立150周年を迎えたアメリカ自然史博物館(AMNH)の記念展「T. rex: The Ultimate Predator」。会場では、T・レックスが孵化から成長するまで、多種のティラノサウルス等身大モデルなどを含め、5セクションに分けて展示。同館コレクションからの化石や骨格の複製、最新情報と最先端技術に基づいた復元、T・レックスが来場者の動きに反応するウォール・プロジェクション、同館初となるバーチャルリアリティー(VR)など、その生物と行動について科学的に、楽しみながら考察する。
