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よみタイムVol.102 2009年7月17日号掲載
大の仲良しのイチローと長い間世間話?
落語家
ヨネスケ
落語家・ヨネスケさんNYで野球観戦
「球場には、アメリカの臭いあるんだ」
「NYで落語できれば最高だね」
記者席で取材するヨネスケさん
ヨネスケさんといえば、人情味あふれるキャラクターで幅広い年齢層に親しまれている。85年から続いている日本テレビの「突撃!隣の晩ごはん」では全国各地を訪れ、夕食(晩ごはん)の時間帯に何の予告もなくその町の一般家庭を訪ね、夕食の様子を撮影するというもので、人気長寿番組となっている。
また、落語芸術協会の理事として、古典落語やヨネスケ流「野球落語」を創作、披露している。
ヨネスケさんは小学校時代から野球が好きで、特にスタン・ミュージアル(41年から63年までカージナルスでプレーした大打者)のファンで、ずっと「一度、本物のメジャーリーグを見てみたい」夢を持ち続けていた。
その夢を実現させたのが82年。このころ、メジャーリーグ評論家のパンチョ伊東さん(故人)が毎年、メジャーリーグ狂を連れ10日間にわたり大リーグの観戦ツアーを行っていた。ヨネスケさんも友人から聞いて参加。
「あの、何ともいえない雰囲気がいいですね。球場にはアメリカの臭いがあるんですね。『野球場へ連れてって』の音楽が流れると身震いしちゃうね」と以後、毎年、アメリカに来ている。
今、レギュラー2本の他、全国での落語会、レギュラーの原稿など超多忙のスケジュール。でも、「野球が最優先」と日本でもプロ野球、高校野球、大学野球を年50試合は見る。家に帰ると、朝からテレビでヤンキース戦、マリナーズ戦を観る。「寝る時間がないんだ」と笑って見せた。
ニューヨークは3度目だが「やはり、一番楽しい街。日本食もたくさんあるし」。ヨネスケさんが望んでいるのは、このニューヨークで日本人を前に落語を披露すること。古典から創作まで「是非、やりたいね」。
もっとも、条件はメジャーリーグのやっている期間に限るとか。来年の春、ヨネスケさんの落語がニューヨークでも聞けるかも知れない。(吉)