2021年8月6日号 Vol.403

アメリカ国内初、NY市でワクチン接種証明を義務化
「KEY TO NYC PASS」
レストランの屋内飲食も「ワクチン接種」が条件

デ・ブラシオNY市長は8月3日(火)、ニューヨーク市内でのインドア・アクティビティの従業員および顧客はすべて、ワクチン接種証明が必要となる「KEY TO NYC PASS」を施行すると発表。また、ワクチン接種を完了した場合でも、屋内ではマスクを着用するよう奨励した。

接種証明提示の義務化は、アメリカ国内初の試み。段階的に行われ、8月16日(月)以降、ニューヨーク市内のレストラン(屋内飲食)や屋内スポーツジム、屋内エンターテイメントのスタッフと顧客の双方に、少なくとも1回のワクチン接種を義務付けるもの。9月13日(月)から全面的に施行される。

現在、12歳以下はワクチン接種が認められていないため、マスクを着用した上で接種済みの大人が同伴すれば、レストランでの屋内飲食は可能。また、医学的・宗教的にワクチン接種を免除されている人々に対し、屋内活動に参加できるかどうかなど、さらなる詳細は今後発表される。



NY市では市民に対し、ワクチンの初回接種で100ドルを支給するというプログラム(NY市運営の接種会場のみ)を7月30日(金)から開始、わずか4日間で11,000人以上が接種したと発表していた。今回の「KEY TO NYC PASS」により、さらなる接種を促す。

市長は「デルタ株と戦いコロナ禍を収束させるため、必要なツールは全て使用する」とコメント。マスク着用を義務化するのではなく、市民に人気が高い「社会活動」をワクチン接種者に限定することで、接種の奨励効果を期待している。

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