2021年8月6日号 Vol.403

ワクチン接種完了を、どうやって証明する?
方法は主に4つ、偽造は犯罪

現在、ニューヨーク市内で、新型コロナウイルス感染予防ワクチンを接種したことを証明する方法は、主に以下の4つ。

NY州が今年3月から運用していた「① エクセルシア・パス(NYS Excelsior Pass)」、NY市が新たにリリースしたスマートフォン用アプリ「② NYC・コビッドセーフ(NYC CovidSafe)」、接種後にその場で受け取る紙の証明書「③ 予防接種カード(CDC Vaccination Card)」、NY市が管理する「④ 予防接種記録(NYC Vaccination Record)」だ。

デ・ブラシオNY市長は、「偽造された予防接種カードの使用は犯罪であり、起訴される可能性がある」と述べており、持っていないからと他人のカードを利用するのも違法行為に該当する。

今後、ワクチン接種証明がスタンダードになっていけば、さらに多くの方法が登場すると予想されるが、ここでは上記4つの取得方法を駆け足で紹介したい。
※参考:https://www1.nyc.gov



①エクセルシア・パス「NYS Excelsior Pass」

スマートフォンのアプリ「NYS Excelsior Pass Wallet」をダウンロード、またはウェブサイトにアクセスして入手する。

★「エクセルシア・パス」入手条件
■コロナ陰性証明の場合
●PCR検査を受けてから3日以上経過
●抗原検査(Antigen Test)を受けてから6時間以上経過
●過去10日間に、陰性証明を受けた場合

■ワクチン接種証明の場合
●ワクチン投与が完了してから15日以上経過
●ワクチン投与が完了してから180日以内

・スマートフォンでの登録方法(記事へ)
・ウェブサイトhttps://epass.ny.gov/homeにアクセスして入手

①Excelsior Pass Marketing Images: All photos courtesy of Governor Andrew Cuomo


② NYC・コビッドセーフ(NYC CovidSafe)

スマートフォンのアプリ「NYC CovidSafe」をダウンロード。接種後に受け取る証明書を、スマートフォンのカメラで撮影し、アプリに保存するという仕組み。モデルナ、ファイザー、ジョンソン&ジョンソンのワクチン接種に加え、コロナ検査結果、免許証などの写真IDも登録できる。

ただし「発行された証明書をスマホのカメラで撮影する」ため、オリジナルの証明書がなければ活用できない(8月4日現在)。

iOS用アプリ
Android用アプリ

② NYC・コビッドセーフ(NYC CovidSafe)の画面

登録方法:上部の「ADD PHOTO ID」「ADD VACCHINE」「ADD TEST」から、登録したい項目を選択した後、中央の「Take Photo」をタップ(写真左)。スマホ内臓のカメラに切りかわるので、証明書の写真を撮影して保存。それぞれ「PHOTO ID(写真左から2番目)」「VACCHINE(写真左から3番目)」「TEST(写真右)」に表示される。

③予防接種カード「CDC Vaccination Card」


接種後、会場で受け取る紙の証明書。もし紛失した場合は、接種した会場へ問い合わせること。
詳細(英語)
④予防接種記録「NYC Vaccination Record」

NY市が管理する予防接種の記録で、新型コロナウイルス予防接種だけでなく、親が子どもの接種記録を確認することも可能。NY市の小児科医療提供者は、0~18歳を対象にしたすべてのワクチン投与報告が義務付けられている。

④予防接種記録「NYC Vaccination Record」

入手は「My Vaccine Record」のサイトにアクセスし、必要事項(氏名、生年月日、母親の氏名、母親の旧姓、母親の生年月日、住所、電話番号、本人確認情報=IDNYC/携帯電話番号/Eメールアドレスのいずれか)を入力。証明書はPDFで表示されるため、ダウンロードまたはプリントアウトして保存する。
My Vaccine Record ウェブサイト


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