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2 The Spring (2022) © Kiki Smith, Grand Central Madison. Commissioned by MTA Arts & Design. Photo: Anthony Verde
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グラセン前身のグランドセントラル・デポ
ターミナル工事中(撮影 1912 年)
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現在のグランドセントラル駅
Photo by Eric Baetscher
↓
べてを、ニューヨークの人々 に届けること。それが私の 願いです」とメッセージを寄 せている。
おおぐま座、こぐま座、北 極星が散らばる「プレゼンス
◇ キキ・スミスの作品は5つ
鳥が群れる「スプリング(The Spring)」=写真2=、ロン グアイランドを象徴する水 景をとらえた「サウンド(The Sound)」など、スミスがキャ リアを通して追求してきた 自然界のモチーフで構成され
で、新ホール全体に展開。 グランドセントラル駅方 向からグランドセントラル・ マディソンのコンコースに入 ると、最初に人々を出迎え るのは「リバーライト(River Light)」。マンハッタンとロン グアイランドを隔てるイース トリバーの水面に輝く太陽の 光にインスパイアされた作品。 残り4作品はメザニン・ レベルに設置。水の流れに 天然石を組み込んだ「ウォー
ている。
グラセンターミナル 前身グラセン・デポ
ターズ・ウェイ(The Water's
マンハッタンで必見の新しい も湧くというものだ。(佐々木香奈)
海運業で起業し、鉄道
)」=表紙写真=、金 Way
観光名所になるでしょう」と やっとMTAの所有に 述べている。
アンダーライターズ社から
破格の8000万ドルで購
入している。MTAは年間
224万ドルを支払うテ
ナントという位置付けだっ
た。そのリース期間はなん
と280年。MTAが念
願の買収に支払った金額は、 現在のグラセン構内にあ 破格も破格の3300万
色の葦と鹿が描かれた中に
業も手掛けた実業家コーネ リアス・バンダービルトの 全盛期で、所有していた3 つの鉄道会社それぞれの3 駅を一ヵ所にまとめるため に建設したのが、グランド セントラル・デポだ。
(The Presence)」、ロングア イランド固有の野生の七面
声明の中でブラッドワース
創設110年の歴史
アメリカで初めて蒸気機
氏は、「これらの並外れたオ
関車が走ったのが1830 年。グラセンの前身であ るグランドセントラル・ デポ開設は、南北戦争
リジナリティ溢れるアートワ
ロングアイランド鉄道(LIRR)のグランドセントラル・ ターミナル乗り入れがいよいよ始まるこのタイミングで、 百年以上に及ぶこの駅の歴史を振り返ってみよう。一度 は崩壊の危機に瀕しながらも存続し、これからさらに
ークは、街を構成する一部と
なり、旅するすべての人々に
喜びをもたらします。グラ
ンドセントラル・マディソンは、 発展しようというこの駅。歴史を知ることでより愛着
(1861〜 年)直後の 1871年だ。
正式名称はグランドセ ントラル・ターミナル。以 下グラセンと省略させても らう。開設は1913年。 2023年で110歳にな る。この公共施設とも言 える巨大な駅舎は、実は 開設時からつい最近まで私 有物だった。ニューヨーク州 メトロポリタン交通局(M TA)の所有となったのは、 世紀のパンデミックが始ま ろうとしていた2020年 3月だ。
るバンダービルトホールや 上層階のバンダービルト・ テニスクラブ、駅西側のバ ンダービルト・アベニューも、 全てコーネリアス・バンダー ビルトにちなんだ命名。い
それまでは、アンドリュー・
ペンソンという不動産投資
家の所有物だった。ペンソン
の有限会社ミッドタウン・
トラッケージ・ベンチャーズ によってMTAはその建設・ 社は、グラセンを2006 運営を自由に行うことがで 年アメリカン・プレミア・ きるようになった。
ドルだ。ペンソンにしてみ
れば全く商売になっていない
はずだが、この辺の事情は、
正直よくわからない。
いずれにしてもこれでM
TAは、駅の土地と建物、 っそのことバンダービルト駅 ポキプシーまでの マイル
ほか複数線路、それに駅上
このバンダービルトの末 空の空中権を手に入れた。 裔がCNNのキャスター、
LIRR乗り入れ開始を 念頭に入れた買収で、これ
アンダーソン・クーパー。 歴史書に残るご先祖さま の顔写真を見ると、鼻の あたりがアンダーソンとよ く似ている。
でも良さそうな勢いだ。