ピロートーク

黒人男性とアジアン・アメリカン男性の結婚生活の「ある日の2時間」という設定で進行する「Pillowtalk」。上演時間2時間は、ストーリー上でも2時間しか経過しないという構成の脚本で、観客は２人のリアルな2時間を覗き見する。バレエの「パ・ド・ドゥ（ダンサー男女２人で展開される踊り）」 のストラクチャーを元にした作品で、「同性結婚とは何か」がメインテーマ。古典芸能であるバレエは、男女の役割がきっちりと決められた舞踊。一方、「同性結婚」は、そのルールや形がまだまだ曖昧であり、カップルたちは自らそれらを決めなくてはならない。舞台美術と照明を担当した横山麻里衣は次のように語る。「この脚本を読み、どのように視覚化すればよいかを考えた時、『枠組み』と『ベッド』が必要だと感じました。主人公２人が話す人種問題から、白いLEDを使用し、若干眩しいぐらいの線の立方体で『枠組み』を表現しようと閃きました。光は目への刺激となり、絶対的な存在感のある『枠』になる。劇の終わりには、その枠組みから解き放たれるように2人はバレーを踊るのです。壁が開き、地平線が開くようにイメージしました。舞台ではそれがどのようになっているか、ぜひ公演を観て発見してください」

1月11日（木）〜27日（土）
The Tank：312 W. 36th St.
212-563-6269
一般$25、学生$15
kyoungspacificbeat.org/work/pillowtalk

ヴォーグ・ニッティング・ライブ！

ニットの祭典「Vogue Knitting Live!」がタイムズ・スクエアのマリオット・マーキス・ホテルで開催される。全米からニットのプロ、愛好家が集い、ニット関連のショップは160ブース以上も出店。連日、ニットドール、ニットウェアなど、基礎から専門的なコースまで、著名なニット・アーティストのクラス、講義が開講(1時間35ドルから)。編み物愛好家ならマストゴーのイベント。

1月12日(金)〜14日(日) 木2pm-9pm、金土11am-8pm、日11am-6pm
Marriott Marquis
1535 Broadway, bet 45th&46th St
$20〜
vogueknittinglive.com

スティーブ・ラスピナ

「Steve LaSpina Quatet」はジム・ホールの最後のベーシストを務めたスティーブ・ラスピナのリーダーバンド。リリカルで洗練されたプレイでベニー・カーター、パット・マルティーノ等数々のジャズ巨匠との共演経験を持つ。リーダーバンドでは吹き込み75を越えるオリジナル曲を中心にクリエイティブな音楽を披露。クラシックゆずりの確かなテクニックと美しい音色、インタープレイは圧巻。アバンギャルドさとポップな面を合わせもつ楽曲も要チェック。

1月13日(土)7:30pm
Smalls
183 W 10th St.
$20
646-476-4346
smallslive.com

グローバルフェスト

年明け恒例となったワールド音楽の祭典、「globalFEST 2018」がニューヨークで大々的に開催される。今回は舞台をウェブスターホールからマンハッタンの心臓部、タイムズスクエアに移し、隣り合わせの「BBキング・ブルース・クラブ」と「ルシールズ」、42丁目を挟んだ「リバティ・シアター」の3つの会場に12組のアーティストが登場。15年の歴史を誇り、国境を越え、自分たちのルーツやスタイルを独自のサウンドで披露。様々な国のサウンドコラージュで真冬の都会の夜を彩る。

1月14日 (日) 7:00pm
会場（3ヵ所）
○B.B. King Blues Club：237 W. 42 St.
○Lucille's Bar & Grill：237 W. 42 St.
○Liberty Theater：233 W. 41 St.
$50（3会場共に入場可）
www.globalfest.org
出演スケジュール/アーティスト名：
■Lucille's
7:30p - 8:30p: Ava Rocha
9:00p - 10:00p: Delgres
10:30p - 11:30p: Eva Salina & Peter Stan
12:00a - 1:00a: Grand Tapestry
■Liberty Theater
7:00p - 7:45p: Mohsen Namjoo
8:15p - 9:00p: Jarlath Henderson Band
9:30p - 10:15p: Iberi Choir
10:45p - 11:30p: Miramar
■BB King Blues Club
7:45p - 8:30p: Thornetta Davis
9:00p - 9:45p: Jupiter & Okwess
10:15p - 11:00p: La Dame Blanche
11:30p - 12:15a: Flor de Toloache

マーティン・ルーサー・キングJr・イベント

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デーに、キング牧師を称え、ブルックリンのBAMで講演会、映画等のイベントが行われる。キーノートスピーカーに作家・教育者のジェラニコブ氏を招き、映画上映、アート展覧会などを通して、キング牧師のメッセージを伝え、彼の生涯を祝う。

1月15日(月)10:30am〜
Brooklyn Academy of Music
30 Lafayette Ave, Brooklyn
無料、席は先着順
bam.org

ハーレム・ゴスペル・クワイア

1月の第3月曜日は、黒人公民権運動に尽力したマーティン・ルーサー・キング牧師の誕生を記念するアメリカの祝日だ。この日を祝い、タイムズ・スクエアにあるBBキング・ブルース・クラブで、世界的にも有名なHarlem Gospel Choirのライブが行われる。ジャズやブルースも取り入れたパワフルなボーカルのゴスペルで、キング牧師の偉業を讃えよう。

1月15日(月)12:30pm
B.B.King Blues Club and Grill
42nd St, bet 7th & 8th Ave
$22〜
bbkingblues.com

ブロードウェイ・ウィーク

ブロードウェイ・ファンが楽しみに待つ「Broadway Week」がやって来た。期間中ブロードウェイのチケットが2枚購入で1枚分の値段、実質半額になる「2 for 1チケット」が販売される。「シカゴ」「キンキー・ブーツ」「オペラ座の怪人」「ライオンキング」などのロングランや、「スポンジボブ・スクエアパンツ」「どうにもうまくいかない」など話題作まで目白押し。数に限りがあり人気のチケットは早々に完売するので早めの手配が必要。下記サイトから、チケット販売サイトへリンク。忘れずにプロモーションコードを入力の上、購入すること。プロモーションコード入力がない場合、割引が適用されないため要注意。

1月16日(火)〜2月4日(日)
Times Square
チケット2枚で1枚分の価格
割引コード「BWAYWK」を入力する
nycgo.com/broadwayweek

ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ

オランダが世界に誇るオーケストラ、Royal Concertgebouw Orchestraが二つの公演を行う。この楽団は、20世紀初頭に首席指揮者だったウィレム・メンゲルベルクをはじめ、マーラー、オットー・クレンペラーなど、数々の著名指揮者のタクトにより、100年以上をかけて、世界屈指のオーケストラに育て上げられた。当日のプログラムは、17日がワーグナーの舞台神聖祝典劇「パルジファル」から第3幕への前奏曲と「聖金曜日の音楽」、そしてブルックナーの交響曲第9番。18日はブルッフのバイオリン協奏曲第1番(ソリストは楽団と同じくオランダ出身のジャニーヌ・ヤンセン)とマーラーの交響曲第1番。指揮は首席指揮者のダニエル・ガッティ。

1月17日(水)・18日(木)8:00pm
Stern Auditorium / Perelman Stage
＠ Carnegie Hall
881 Seventh Ave.
212-247-7800
17日 $22.50〜、18日 $19.50〜
www.carnegiehall.org

アウトサイダー・アート・フェア

7カ国35都市から63ものギャラリーが集まり「Outsider Art Fair」が開催される。「アウトサイダー・アート」とは、知能や精神障害を持つ者や受刑者など専門的な美術教育を受けていない人たちの創り出すアートのこと。アウトサイダー・アーティストの常識や既成の概念にとらわれない独創的な作品は世界で高く評価されており、フェアには毎年大勢の美術関係者や愛好家が詰めかける。

1月18日(木)〜21日(日) 木2pm-9pm、金土11am-8pm、日11am-6pm
Metropolitan Pavilion
125 West 18th St, NY
$20〜
outsiderartfair.com

ウェイン・クランツ

スティーリー・ダンのギタリストとしてしられる「Wayne Krantz」。ホームグラウンドである55Barに定期的に出演し、ギタートリオの可能性を追求している。ジャズフュージョンをベースに、即興的に作られるロック的リフ、意表をついた拍子の切り替えなど、目まぐるしく展開するバンドは聴衆をトリップしたような感覚へと導く。今なお進化し続けるベテランギタリストは目が離せない。

1月18日(木)10pm
55 Bar
55 Christopher St.
212-929-9883
$15
55bar.com

ジェニー・シェインマン

ジャズ、カントリー、フォーク音楽と様々なジャンルで活躍中の女流ヴァイオリン奏者、ジェニー・シェイマン。ビル・フリゼルやノラ・ジョーンズなどサポートを務めるほか、自己バンドではシンガー、作曲家としての才能も発揮。「Jenny Scheinman's Mischief and Mayhem」は12年リリースの同名アルバムのバンド。タイトなグルーヴをベースに、ネルズ・クラインのエキセントリックなギターが絡み、シェインマンのよりロックな面が味わえるライブとなりそうだ。

1月18日(木)~1月20日(土)7:30pm/9:30pm
Jazz Standard
116 E 27th St.
$30
212-576-2232
jazzstandard.com