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江戸時代の携帯筆記具「矢立」と現代作家の作品展示
2026年7月3日号掲載|9
日本クラブの企画展「書く文化―矢立、そして現代へ」が、日本ギャラリーで6月25日(木)から始まり、7月15日(水)まで開催されている。

矢立(やたて)は、江戸時代から伝わる小さな携帯筆記用具。筆と墨壺をひとつにまとめ、腰に提げて持ち歩くもので、江戸から明治にかけて旅人や商人、文人たちの暮らしのなかで広く用いられていた。実用道具でありながら、金工の技や細やかな装飾が施されており、持ち主の好みや暮らしぶり、生活へのこだわりが映し出されている。
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この企画展では、新潟県の燕市産業史料館が所蔵する「丸山コレクション」の矢立を中心に、書家・鈴木猛利(すずき・もうり)、製硯師・青柳貴史(あおやぎ・たかし)、ガラス造形アーティスト・生田目礼一(なまため・れいいち)の作品を一堂に展示している。江戸時代から現代に受け継がれる「書く」文化を、矢立を入り口に紐解こう、という企画だ。
便利さが加速する現代に、手で「書く」ことで何が取り戻せるのか。矢立という小さな道具から、書く文化の過去と現在、そしてこれからを見つめる。



プロフィール
■鈴木猛利
書家。1984年東京生まれ。「心正則筆正」の精神で、技法と心の在り方を尊重する書を追求。ミラノ万博ほか世界各地で交流を重ねる。
■青柳貴史
製硯師。書道用具の老舗・宝研堂の四代目。石と向き合い、硯を彫り出す。
■生田目礼一
ガラス造形アーティスト。1980年、宮城県生まれ。ガラスで生命や植物を象(かたど)り、環境や多様性をテーマに作品を展開。
■2026年6月25日(木)〜7月15日(水)
※日曜、7月3日・4日休館
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ5階)
604 Fifth Ave.(bet. 48th & 49th Sts.)
■TEL: 212-581-2223、info@nipponclub.org
■入場無料
■www.nipponclub.org