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湿地、洞窟、砂漠……多様な環境を再現!
「夜」に進化した生き物たち
ミステリアスな生態を体感する新展示
2025年8月8日号掲載|4
ブロンクス動物園は7月12日(土)、夜行性動物に特化した新しい常設展「ワールド・オブ・ダークネス(World of Darkness)」を公開した。ナマケモノやアイアイ、ハダカデバネズミ、吸血コウモリなど、25種の夜行性生物を紹介。熱帯雨林や湿地、砂漠、洞窟、地下環境など20以上の生息地を再現し、暗闇に生きる動物たちの適応能力と行動に焦点を当てる。

「ワールド・オブ・ダークネス」は、1969年6月12日に初公開。「昼と夜」を逆転させた照明を取り入れたことで、夜行性動物たちが活動する様子を来園者が観察できるようしたもの。主要動物園として初の試みとして話題を呼んだ。
2009年4月、同展示を閉鎖。今回の再オープンにあたり、照明技術や展示内容を大幅にアップデート。照明には最新のLEDシステムを導入し、日の出や日没を模したやわらかな光の変化により、自然な昼夜のリズムを演出している。
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ブロンクス動物園の園長で、野生生物保護協会(WCS)の動物園・水族館部門副代表でもあるジム・ブレヘニー氏は、「この展示は、暗闇の中で進化した驚くべき生き物たちを観察できる貴重な機会。1969年の初公開当時を覚えているニューヨーカーにとっては懐かしく、そして新たな発見の場にもなるだろう」と述べている。


暗闇の中で生き抜くために、特殊な感覚を進化させてきた生物たち。駆け足でその一部を紹介しよう。
マダガスカルの森に生息する「アイアイ」=写真①=は、希少な原猿類。極端に長くて細い中指が特徴で、木を叩いて音を聞き分けながら餌を探す採食方法「パーカッション・フォーレジング(Percussion Foraging)」がユニーク。
主に南アメリカの淡水域の川や湿地に生息する「クチビロカイマン」=写真②=はワニ類。昼は日光浴で体温調節、夜に水辺で狩りをする。
東アフリカの乾燥地域に生息する「ハダカデバネズミ」=写真③=は、ハチのようなコロニーを作り、女王ネズミ、働きネズミ、兵隊ネズミが分業して生活。寿命は約30年で、ネズミにしては異例の長さを誇る。
動物たちの生態をじっくり観察できるだけでなく、「夜行性」というミステリアスなテーマが楽しめるのもこの展示ならではだ。夏休みに家族そろって出かけたい。
World of Darkness
■最終入園は閉園30分前
■会場: Bronx Zoo
2300 Southern Blvd, Bronx
■13歳以上$38.20〜、65歳以上$36.20〜、3〜12歳$28.20〜、3歳未満無料
■https://bronxzoo.com