2018年11月16日号 Vol.338
北米最古の文明名を冠したワイナリー
「クローヴィス・ポイント・ワイン」
クローヴィス尖頭器をデザインしたラベルと看板
ポテト倉庫を改装
ロングアイランドのノースフォーク、ジェームスポートにある「クローヴィス・ポイント・ワイン」は、2001年に創業。名前の由来は、北米最古の文明とされる「クローヴィス」から。およそ8000年から1万年前、ネイティブ・アメリカンの祖先とも言われるクローヴィス人たちがこの地に住んでいたと信じられており、その特徴的な石器「クローヴィス尖頭器」として知られる槍の刃を、ワインラベルにデザインしている。テイスティングルームは1920年代に建てられたポテト倉庫を改装。当時の面影や素朴さを残しつつ近代化され、広いパティオからはブドウ畑も一望できる。
テイスティングは「コールド・フライト（白5種）」が16ドル、「レッド・フライト（赤４種）」が$17、「コンプリート・フライト（白赤9種）」が31ドルなど。おすすめは、多数のゴールドメダルを獲得した「メルロー」。中でも試して欲しいのはメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、プチ・ヴェルドをブレンドした「2015ヴィントナーズ・セレクト・メルロー」（5ドルでテイスティング可能）。渋みとコクのバランスが良いミディアムボディで、プラムやベリー、チェリー、バニラの風味が楽しめる逸品。フルーティさとタンニン（渋み）のバランスが良い「2015 シラー」は、ベリーやスパイスなどの香りがきいた味わい深い赤。スパイシーな肉料理と相性抜群だという。すっきりとした爽やかなワインが好みなら、「2017 ソーヴィニヨン・ブラン」がいい。他にも、ジューシーで酸味が程よい「2015シャルドネ」も人気商品。
6人以上で訪問する場合は予約を奨励している。イースターサンデー、感謝祭、クリスマスは休み、プライベイトパーティー以外は通年営業。土日の午後にはライブミュージックも行われ、スタッフも知識豊富でフレンドリーだ。
近年、徐々に評価も高くなり注目されてきたロングアイランド産のワイン。ホリデーシーズン目前、今年は地元のワインで、感謝祭、クリスマス、カウントダウン、そして新年を祝うというのもニューヨークならではの「飲み方」だ。（芳沢レン）
Clovis Point Wines
1935 Main Road, Jamesport, NY 11947
Tel: 631-722-4222
info@clovispointwines.com
www.clovispointwines.com
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