父から息子へ33年
育まれた味
 メダルを獲得したワインがずらり

歴史を感じるテイスティングルーム

ワイナリーオブザイヤーの標識も
ロングアイランドには50軒以上ものワイナリーがある。最古のワイナリーはハーグレイブ夫妻が最初にブドウを植えた1973年までさかのぼる。彼らの畑は、1998年にボルゲーゼ夫妻に売られ、現在は「カステッロ・ディ・ボルゲーゼ(Castello di Borghese)」の名称で引き継がれている。
多くのワイナリーが途中でオーナーを変えながら存続する中、同一家族で最も長く経営されているのが「ポーマノック・ビンヤード」。1983年にマスード夫妻が127エーカーのワインブドウ畑を始め、今は息子たちが運営をしている。
ポーマノック・ビンヤードが、最初にニューヨーク・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは2004年のこと。その後、子どもたちが親から受け継いだ精神と情熱を持って働き、2015年に2度目のワイナリー・オフ・ザ・イヤーを獲得するに至っている。その間にも多くの賞を獲得し、テイスティング・ルームには、メダルをかけたボトルがずらりと並べられている。多くは、単一品種で醸造され、ラベルにそのブドウ名が示されているヴァリエタル・ワイン(Varietal Wine)ばかり。もともと1983年に苗を植えたとき、自分たちが飲みたい品種に絞ったことで、ヴァリエタルが多くなったのだという。珍しいものとしては、フランスのロワール地方で栽培される白ワインのシュナン・ブラン(Chenin Blanc)と、ボルドー地方でよく栽培されるプチ・ヴェルド(Petit Verdot)がある。
年間の生産量は12000ケース。彼らのボトルを取り扱っているショップとレストランは、軽く500軒を超える。また、全米にとどまらず、オーストリアやイギリスをはじめとした海外にも進出。それはとりもなおさず、彼らの熱意の証。両親から引き継いだのは、蓄積された知識だけでなく、その心意気。それらをボトルに反映させることができた賜物だろう。(奥谷啓介)
Paumanok Vineyards
1074 Main Road (Route 25) Aquebrgue, NY
North Fork of Long Island
TEL :631-722-5110
paumanok.com
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