2016年9月2日号 Vol.285

ワイナリーに存在する
「エンターテイメント・プレイス」


野外ステージを楽しみながら


賞を獲得したボトルの数々


洒落た看板


「ベイティング・ハロー・ファーム・ビンヤード」は、ロングアイランドのワイナリーロードの入口付近にある。土曜日は午前11時から、日曜日は午後12時からオープンするスケジュールなので、行きがけに寄るには早すぎる。また「ワイナリーが密集している場所」ではないため興味が薄かったということもあり、後回しにしてきた。だが、行ってみて驚かされることになった。

広大な駐車場には、大型バスが幾台も停まっていた。乗用車の数も多く、歩いて5分もかかる敷地の奥まで入って行くことに。大きな野外ステージがあり、生ジャズ演奏を聴きながら、人々がテーブルで食べたり飲んだりしている。まるでビアホールのようだ。テイスティングルームの中も忙しく、「バー」と言ったほうが相応しい。これだけの人数が集まるワイナリーは、この地帯では見たことがない。ロングアイランドで最大級の収容人数を誇るワイナリーに違いない。

1988年、ブルックリン暮らしのサム・ルービンがこの地を購入。半エーカーだけメルローを植えたことから、ワイナリーが始まった。現在、子供たちが一緒に働くファミリービジネスとなり、14エーカーを利用してさまざまなワインを生産する。賞を取ったボトルがずらりと並べられている様子は、ここのワインの質の高さを物語る。テイスティングルームとして利用されている瀟洒な小屋は、1861年からそこに建っているという貴重な館。また、馬を救う活動も行っており、ワイナリーの利益の一部を投入。彼らの動物愛護精神は、メディアでも取りあげられている。

ワイン、フード、ライブミュージック、そして、さまざまなオリジナルギフトを販売する、いわば「エンターテイメント・プレイス」だ。ファミリーを(馬も)支えなくてはならなかったことが、このような大規模ビジネスを築きあげる原動力となったのだろう。その手腕を称えたい。(奥谷啓介)

Baiting Hollow Farm Vineyard
2114 Sound Avenue
Baiting Hollow, New York 11933
TEL 631-369-0100
www.baitinghollowfarmvineyard.com


情報提供:ホクトインターナショナル Tel: 212-949-6050 www.hokutonyc.com

HOME