氷河の遺産が育てたワイナリー
ロングアイランド・エクスプレス・ウェイ(国道495号)を東に向って走ること約1時間。終点近くで、左手に上がる25号線と右手に下がる24号線で分かれる。25号はワイナリー畑が連なるワイナリーロードに続くノースフォーク。24号線を進むと27号線に合流して、サウスフォークのハンプトンやモントークという高級別荘地帯に入り込む。いつもは25号線のワイナリーロードを進むが、今回は27号線上の「ブリッジハンプトン」と呼ばれる場所にある「ウルファー・エステート・ビンヤード」(Wolffer Estate Vineyard)を訪ねることにした。 印象深かったのは、建物の造りがとても豪華で年季が入っているということ。階段を上ると噴水があり、その向こうに入り口がある。カウンターで注文をした後は、室内か外のベランダにあるテーブルに座って待っていれば、スタッフがワインを運んでくれる。ベランダは広く、40席以上。目前には広大なブドウ畑があり、遥か彼方の海岸まで続いている。このゆったりとした環境は25号線のワイナリーでは出くわしたことがない。素晴らしい雰囲気に、すがすがしい気持ちになる。スタッフの話しでは、ワイン栽培が始まったのは1988年だが、高い天井を支えている角材は100年以上前のものだという。彼女は熱心に、1万年以上前、氷河が運んで来た堆積物がこの土地をブドウ栽培に適した土壌にしたことを説明してくれた。 ノースフォークと違い、ここは重いブリッジハンプトン・ヘブン(Bridgehampton-Heaven)地層と、軽くて砂と砂利がたくさん混じったケイバー・プリマス・リバーヘッド地層(Caver–Plymouth-Riverhead)の二層で構成される。サウスハンプトンの南端に蓄積されている肥沃で黒いブリッジハンプトン沈泥は、水分をたくさん吸収するため、最もブドウ栽培に適しているということだった。それはこのワイナリー畑がある場所のことでもある。 説明に感謝しつつ、私は「氷河の遺産」が育てた美味しいワインをじっくりと楽しんだ。(奥谷啓介) Wolffer Estate Vineyard 139 Sagg Rd., Sagaponack,NY 11962 TEL:631-537-5106 info@wolffer.com www.wolffer.com Tweet 情報提供:ホクトインターナショナル Tel: 212-949-6050 www.hokutonyc.com
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