・出身:岐阜県祖母が画家だったことから、家には壁中に有名画家の作品などが飾られていて、家族で美術館に行くことが多かったです。両親も芸術を嗜むことが多く、子どもの頃には父に勧められ、市の絵画教室や陶芸教室などに通っていました。絵のことで周りから褒められることも多く、それが自分に自信をもつきっかけにもなりました。、大人になった今でも、アートは興味の対象であり続けています。 ★自らにとって「作品」とは 作品は「絵画」だけでなく、「写真」や「彫刻」なども手がけています。私にとっての制作活動は、主に自分自身を表現すること。自分の価値観、文化的背景、出会った人々、経験、自分にとって大切なものを対象に作成することが主軸で、自らの軽い「バイオグラフィー」ようなもの、それが私の作品です。作品制作の醍醐味は沢山ありますが、自分が成長するにつれて作品も、進化し変化をしていく。そのプロセスを体感し、見るのが楽しい。「青」を使うという作品のスタイルはかわりませんが、表現内容は、人生経験を増やすにつれて、どんどん変わっていくと思います。 ★表現したいこと 昔から美しい後期印象派などの絵が好きで、美しい物、美しい価値観が背景にあるもの、ポジティブなものを表現している作品が基本的には好きです。現在はアートセラピストとして小児科で働いているので、私が素敵だなと思うものは、なんらかの形で社会や人に役に立っている、そんなアート作品が好きです。同様に、作品を作る際、「美しいものを作りたい」という理想主義な部分は変わりません。アートは人に鑑賞してもらうことに価値があると考えています。私の作品を介して、鑑賞者と素晴らしい関係や体験を共感したい。自らが「美しい」と感じる物を表現し続けていきたいです。これまで肖像画も多く手がけてきたのは、単に人が好きで人に興味があるという部分。私が描いてきた人々は皆、私の人生にインパクトを与えてくれた存在でした。 今年1月に開催した個展「NY Food Stories」では、初めて料理をテーマに描きました。「食」をテーマにした展示はこれまで行っていなかったこともあり、挑戦しようと思いました。「食」を知ることで、その人の人生、性格、生き方の片鱗、様々な文化なども学ぶことができると考えています。 元々医者の家系に生まれたこと、10代のころにカンボジア、インド、バングラデシュでボランティアを経験したことなどから、福祉の業界にも興味を持っていました。大学卒業後、アートを媒体として行う「アートセラピー」という心理療法があることを知り、「自分が得意で好きなアートを通して世の中の役に立てる!」と考えたことから、2022年、ニューヨーク大学の大学院へ進学、アートセラピストの修士号を取得しました。ニューヨークには多くのチャンスがあると同時に、自分自身も成長できる場所。アーティストとして、アートセラピストとして最高の経験やトレーニングが受けられるこの街が大好きです。 ★将来のビジョン 誰とでも働けるセラピスト、誰の心にも響くことのできる絵が描けるセラピストになりたい。アートは、私が苦しい時や孤独な時に励ましてくれた存在です。私もまた、人の心に寄り添うことのできる絵が描けるアーティスト、アートセラピストになりたいです。来年は、名古屋で展示をする予定で、最新の作品、デジタル作品などを公開します。 ●www.yukokyutoku.com ●facebook.com/Yuko.kyutoku ●instagram.com/Yuko.kyutoku Tweet HOME |
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