2022年12月16日号 Vol.436

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音楽の素晴らしさ伝えたい

松浦 麻未 Mami Matsuura
ピアニスト

・出身:神奈川県

★ピアノとの出会い
5歳の時、母に「ピアノを習いたい?」と聞かれて気軽な気持ちで「習いたい」答え、毎日練習する約束で始めました。やがて、演奏する人によって「音が違う」ことに気がつきました。同じショパンの曲を演奏したとしても、人によってフレーズの歌い方や表現の仕方がまったく異なる。演奏にその人のカラーが現れるのが本当に面白いなと。子どもの頃から音楽は言葉よりも「本質」が現れるような気がしていました。私もピアノで自分らしい音を表現したいと思ったものの、自分が納得できるような音を出すのも中々難しい。成長するにつれ、どうやったら良い音が出せるのか、ピアノの打鍵の仕方や身体の使い方などを先生から教えてもらいトライしていました。

★日本で大学卒業後、ボストンのバークリー音楽大学へ
クラシックも好きでしたが、同時にジャズやミュージカルの音楽にも興味がありました。将来について考えた時、このまま日本でクラシック音楽家として働いていくイメージが出来ませんでした。そんな時、大学で山中千尋先生のジャズの講義を受ける機会があり、講義後、バークリー音楽大学のことや、留学のことを教えていただきました。それまでは自分が留学するなんて思ってもいませんでしたが、バークリーでジャズを学んでみたいと強く思うようになり、自分の好奇心に従い留学を決意しました。



★ミュージカルシアター・ピアニストとして
バークリー在学中、友人からの演奏依頼を引き受けているうちに、気が付いたらミュージカルシアターの演奏ばかりを行っていました。ミュージカルの演奏は楽しいですね。子どもの頃からミュージカルを観に行くのが好きで、高校生の頃にはミュージカルのオーケストラピットで演奏したいと思っていましたので、その夢は叶いました。

★大学卒業後、NYを活動の拠点に
「卒業後はNYでミュージカルの仕事がしたい」と思っていましたので、在学中からバスで定期的にNYに来て、様々な人から話を聞き、時には演奏もしていました。そのご縁で、バークリー卒業直前にNYでミュージカルシアターの仕事が決まり、NYに活動の拠点を移しました。その直後、パンデミックが始まり大変でしたが、当時学んだDTMでの録音技術などは、今でもすごく役に立ってます。

★目指すもの、将来のビジョン
これからもミュージカルシアターでの演奏は続けたい。ビジョンは色々ありますが、音楽が好きだという気持ちを忘れずに、自分が音楽を聴いた時に感じる楽しさや喜び、音楽の素晴らしさを色々な形で表現し、伝えていけたらいいなと思っています。同時に、自分の音楽の表現方法の引き出しをもっと増やしていきたいですね。

★今後の活動予定
現在はCATSのナショナルツアーにキーボーディストとして参加し、ほぼ毎日様々な都市で演奏、来年6月まで公演が続く予定です。その他には、安野モヨコ原作の漫画「鼻下⻑紳士回顧録」を世界で活躍するトップクリエイターと共に日本原作漫画初のブロードウェイミュージカル化を目指すプロジェクトに参加しています。このプロジェクトは2023年3月に初のお披露目となるリーディングが開催される予定です。

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