[Who]インタビュー：大久保全也 (俳優/声優/サムライパフォーマー)：ニューヨーク最新イベント情報【よみタイム】#Yomitime

2022年5月27日号 Vol.422
「魔法使い」になりたい大久保全也 Masaya Okubo 俳優/声優/サムライパフォーマー・出身：愛知県 ★俳優を目指したきっかけ中学2年生の時、卒業する先輩たちの為の三送会（三年生を送る会）で、コントの様なお芝居の様な出しものをした際、自分が中心になり構成・演出・出演もこなしました。クラス全員を束ねて作り上げた出しものを、先輩たちがとても楽しんでくれた事が嬉しかった。「舞台」に縁がないド田舎で、何か参考になるものは無いかな、と思っていた時、テレビで観た演劇「ダブリンの鐘つきカビ人間」がめちゃくちゃ面白くて、笑って感動して、心がグワングワン動かされるのを感じました。将来の展望もなかった当時、これら２つの「演劇体験」が重なり、「こんな素晴らしい職業があるんだ！」ということに気付き、「自分もこんな風に人の心を動かせることをやりたい！」と思ったのがきっかけです。その後、「ダブリンの鐘つきカビ人間」で主演俳優の大倉孝二さんが東京の舞台芸術学院(以下・舞芸)を卒業されたという情報を調べ、高校卒業後に進学しました。 ★俳優・市村正親の付き人時代卒業後、自分には「才能や華がない」という現実を受け入れたものの、田舎に帰りたくないという思いだけで、親には養成所に入っていると嘘をつき、コーヒー豆の焙煎店、葬儀関係職、バルーンアートなど、フラフラと色々なアルバイトや、小劇場の舞台の裏方の手伝いをしたりしていました。「もう舞台は裏方も含めて完全にやめよう」と思った矢先、舞芸から「うちの卒業生の市村正親さんが新しい付き人を探しているが、興味あるか？」と電話がありました。俳優志望の若い男性という募集条件付きでした。「これは東京に残るチャンスだ。俳優になることは止め、有名人の所でお世話になるというなら、親には言い訳がつく」という不純な動機から手を挙げました。幸い、周囲の同級生や先輩は「他人のお世話をする見習いの様なことは興味がない」という人ばかりで立候補者は僕1人。実際、他に候補者がいたら僕は選ばれていなかったんじゃないかと思います。何も出来なくて失敗ばかりで、2年間はほぼ毎日叱られていましたから。それでも、ただただ「一所懸命」という部分を買ってくださり、結局4年間もお世話になりました。今だに気にかけてくださる市村さんは、私の師匠です。付き人時代に経験出来たこと、師の背中を見て学んだ多くのこと、師からいただいた多くの言葉、全てが自分の人生指針になりました。「他人の時計を覗くな、自分の時計を見ろ」「正道をいけ」「誰だって最初はヒヨコだ」「死ぬ気で生きれば何も恐くない」まだまだ沢山の言葉をいただきました。 ★来米の経緯とNYを選んだ理由ハリウッドのファンタジー映画で、魔法使いになりたかったから。NYを選んだのは、付き人時代に知り合ったミュージカル女優の徳垣友子さんがいた事、入れそうな演劇学校(HB Studio)があった事、当時のテレビ東京NY支社社長の星野剛氏に相談した所「ニューヨークは狭い中で多くの情報が行き交う世界の中心。ここから始めてみては」とアドバイスしていただいた事、この３つが理由です。 ★現在の活動内容映画、テレビ、CM、プリントモデルなど、常に色々なオーディションを受けています。コロナ以降は、ボイスオーバー(声優/ナレーター)の仕事がメイン。キッズアニメ「カイユー(ケイルー)」の日本語吹き替えでパパ役を始めカイユー以外の全ての男性役をレギュラーで担当しています。最近では、ナレーションを担当したネットフリックス映画「ケイト」のコマーシャルが2022 LA American Advertising AwardsのBest Internet Commercial Awardを受賞。今年3月には舞台出演もあり、その演出家や舞台を観たという他の演出家からも出演の話をいただいています。さらに、サムライパフォーマンスグループ「サムライソードソウル」のメンバーとしても活動しています。 ★現在の夢ハリウッドのメジャー映画で魔法使いになる。師匠と「ドレッサー」という舞台で共演する。アニメ好きなので、日本アニメで好きな声優さんたちと共演する、願わくば、「ワンピース」と「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」に出たいです！ ★今後の予定俳優としては、コンテンポラリーダンサーの折原美樹さんと共演している長編映画の撮影が少し残っています。ボイスオーバーは、「カイユー」の収録が毎月数エピソードあり、メジャーストリーミングサイトで放送される予定です。サムライパフォーマンスは、9月にアトランタ・ジャパンフェスとミズーリ州でのツアーがあります。 ●masayactor@gmail.com ●www.masaya.website ●instagram.com/masaya_okubo_actor Tweet HOME

2022年5月27日号 Vol.422

「魔法使い」になりたい

大久保全也
Masaya Okubo
俳優/声優/サムライパフォーマー

・出身：愛知県

★俳優を目指したきっかけ
中学2年生の時、卒業する先輩たちの為の三送会（三年生を送る会）で、コントの様なお芝居の様な出しものをした際、自分が中心になり構成・演出・出演もこなしました。クラス全員を束ねて作り上げた出しものを、先輩たちがとても楽しんでくれた事が嬉しかった。「舞台」に縁がないド田舎で、何か参考になるものは無いかな、と思っていた時、テレビで観た演劇「ダブリンの鐘つきカビ人間」がめちゃくちゃ面白くて、笑って感動して、心がグワングワン動かされるのを感じました。将来の展望もなかった当時、これら２つの「演劇体験」が重なり、「こんな素晴らしい職業があるんだ！」ということに気付き、「自分もこんな風に人の心を動かせることをやりたい！」と思ったのがきっかけです。その後、「ダブリンの鐘つきカビ人間」で主演俳優の大倉孝二さんが東京の舞台芸術学院(以下・舞芸)を卒業されたという情報を調べ、高校卒業後に進学しました。

★俳優・市村正親の付き人時代
卒業後、自分には「才能や華がない」という現実を受け入れたものの、田舎に帰りたくないという思いだけで、親には養成所に入っていると嘘をつき、コーヒー豆の焙煎店、葬儀関係職、バルーンアートなど、フラフラと色々なアルバイトや、小劇場の舞台の裏方の手伝いをしたりしていました。「もう舞台は裏方も含めて完全にやめよう」と思った矢先、舞芸から「うちの卒業生の市村正親さんが新しい付き人を探しているが、興味あるか？」と電話がありました。俳優志望の若い男性という募集条件付きでした。

「これは東京に残るチャンスだ。俳優になることは止め、有名人の所でお世話になるというなら、親には言い訳がつく」という不純な動機から手を挙げました。幸い、周囲の同級生や先輩は「他人のお世話をする見習いの様なことは興味がない」という人ばかりで立候補者は僕1人。実際、他に候補者がいたら僕は選ばれていなかったんじゃないかと思います。何も出来なくて失敗ばかりで、2年間はほぼ毎日叱られていましたから。それでも、ただただ「一所懸命」という部分を買ってくださり、結局4年間もお世話になりました。今だに気にかけてくださる市村さんは、私の師匠です。付き人時代に経験出来たこと、師の背中を見て学んだ多くのこと、師からいただいた多くの言葉、全てが自分の人生指針になりました。「他人の時計を覗くな、自分の時計を見ろ」「正道をいけ」「誰だって最初はヒヨコだ」「死ぬ気で生きれば何も恐くない」まだまだ沢山の言葉をいただきました。

★来米の経緯とNYを選んだ理由
ハリウッドのファンタジー映画で、魔法使いになりたかったから。NYを選んだのは、付き人時代に知り合ったミュージカル女優の徳垣友子さんがいた事、入れそうな演劇学校(HB Studio)があった事、当時のテレビ東京NY支社社長の星野剛氏に相談した所「ニューヨークは狭い中で多くの情報が行き交う世界の中心。ここから始めてみては」とアドバイスしていただいた事、この３つが理由です。

★現在の活動内容
映画、テレビ、CM、プリントモデルなど、常に色々なオーディションを受けています。コロナ以降は、ボイスオーバー(声優/ナレーター)の仕事がメイン。キッズアニメ「カイユー(ケイルー)」の日本語吹き替えでパパ役を始めカイユー以外の全ての男性役をレギュラーで担当しています。最近では、ナレーションを担当したネットフリックス映画「ケイト」のコマーシャルが2022 LA American Advertising AwardsのBest Internet Commercial Awardを受賞。今年3月には舞台出演もあり、その演出家や舞台を観たという他の演出家からも出演の話をいただいています。さらに、サムライパフォーマンスグループ「サムライソードソウル」のメンバーとしても活動しています。

★現在の夢
ハリウッドのメジャー映画で魔法使いになる。師匠と「ドレッサー」という舞台で共演する。アニメ好きなので、日本アニメで好きな声優さんたちと共演する、願わくば、「ワンピース」と「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」に出たいです！

★今後の予定
俳優としては、コンテンポラリーダンサーの折原美樹さんと共演している長編映画の撮影が少し残っています。ボイスオーバーは、「カイユー」の収録が毎月数エピソードあり、メジャーストリーミングサイトで放送される予定です。サムライパフォーマンスは、9月にアトランタ・ジャパンフェスとミズーリ州でのツアーがあります。

●masayactor@gmail.com
●www.masaya.website
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