2021年12月17日号 Vol.412

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観客と共に、奇跡のような瞬間を

松坂 龍馬
Matsuzaka Ryuma
俳優/ディレクター/プロデューサー

・出身:埼玉県

★役者になると決意した経緯
小学生の頃は超テレビっ子で、毎日何時間もドラマやバラエティ、映画を観て、週末には父とレンタルビデオ屋に行き、面白そうな洋画を借りて観る、というのが僕の楽しみの一つでした。その影響もあってか、中学生の時には「テレビの向こう側の人間になりたい」と思い始めていましたね。当初は、演技も歌もバラエティもこなせるようなタレントに憧れていた気がします。「役者になろう」と意識した大きなきっかけは、野島伸司さん脚本のドラマ「未成年」でした。その時に受けた感動や衝撃は、今でも心の中に残り、「この感動を、僕も観ている人に与えたい」と、中学2年で決意したことを覚えています。高校入試の面接時にも、「俳優になります!」と、演劇とはまったく無関係な先生達に宣言していました(笑)。

★「演じること」の魅力
挙げればキリがありませんが、一つは「舞台での芝居」です。「演劇」とは観客がいないと成立しない。舞台という「空間」と、その「瞬間」は、「役者と観客」がいて初めて完成するものだと考えています。舞台出身の僕としては、やはり「ライブ」で毎回違う観客と、毎回違う奇跡のような瞬間を作り上げる事が、俳優として一番好きな事かもしれません。

★来米のきっかけ
アメリカで挑戦してみたいと考え、2014年7月、ニューヨークに来米。オーディションで役を獲得して作品に出演することよりも、自分達でプロジェクトを立ち上げ、そこに俳優として出演し、その作品がどこまでアメリカで通用するのかを見てみたいという想いがありました。ニューヨークを活動の拠点に選んだのは、やはり「ブロードウェイ」という大きなステージがあること。20歳の頃、都内の小さな劇団から俳優活動をスタートしたこともあり、やはり「舞台」という場所は外せなかったですし、いつか自分の作品をブロードウェイで上演したい。そういう意味でもニューヨーク以外の選択肢はありませんでした。



★ニューヨークとは
「夢と可能性」しかないですね。マンハッタンという狭い街の中に世界トップクラスの俳優や監督、アーティストが大勢住んでいます。歴史を振り返っても、世界を変えるアート、音楽、演劇、映画が誕生したのはこの街。新しい挑戦に寛容的で、自らの行動次第で作品や芝居を、一流の人々に観てもらえるチャンスがある。そんな場所は、この街以外にありません。



★成功に必要なこと
僕はまだ成功していないので、これは想像なのですが、まずは「やるか、やらないか」。この街は、積極的なアクションを応援してくれますし、それに対する「良い・悪い」という評価を含め、はっきりとした反応を示してくれます。「良い作品であること」が大前提ですが、「誰に見てもらうか」でも、その結果が大きく変わるということに気が付きました。成功するためには、「行動した」という行為だけではなく、「誰に見てもらうか」が重要。今なら「誰のSNSでシェアしてもらえたか」などで、成功への道のりが変わってくると感じています。

松坂が脚本と演出を担当し、ホームレス役を演じた短編「Street」から

★活動の幅を広げるためには
僕は、俳優だけではなく、作品を多くの人に見てもらうプロデューサーとしての視点も持っていなければならないので、最近はビジネスやマーケティングも勉強しています。業界のコミュニティに加わる事も重要、特に舞台関係のコミュニティには可能な限りどんどん参加していきたいですね。

★今後の予定

2022年の秋に舞台出演の予定があることと、僕が脚本/演出/出演する特攻隊を描いたオフ・ブロードウェイ作品「Samurai of Blue Eyes(仮題)」の上演を計画中です。7年前から構想を練っていた作品で、昨年末にようやく台本が完成し、現在、劇場を探しています。来米目的のひとつ「自分の作品がどこまで通用するのか」としての挑戦です。同時に、出演する俳優仲間が飛躍するきっかけになる舞台にしたい。日程が決まり次第、SNSでご案内しますので、多くの皆さんに観に来ていただきたいです。

changemylife.ny@gmail.com
www.ryumamatsuzaka.com
instagram.com/ryuma_matsuzaka

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