2021年2月26日号 Vol.392

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技術や精神面にも力を注ぐ
熊谷 淳
シンガー (ボイストレーナー/アレンジャー)

Atsushi Kumagai
宮城県仙台市出身

熊谷 淳さん

★シンガーになろうと思ったキッカケは?
20歳の時、東京ブルーノートで行われたある音楽会社主催のコンサートに足を運び、1人のシンガーに感銘を受けたのがきっかけでした。当時、「Arrow」というアーティスト名で活動をしていた女性シンガーで、歌唱力や表現力がとても素晴らしい方でした。プロのミュージシャンをバックに、オリジナル曲を自分らしく表現していた姿に感動した記憶が今でも忘れられません。

★目標とする人物は?
都内で音楽活動をしていた間、ジャズを歌うきっかけとなったボーカリストのKurt Ellingさんが僕の理想。歌い方の正確性や声のトーン、ジャズの醍醐味でもあるインプロヴィゼーションが素晴らしく、僕にとって目指すべきアーティストだと思っています。

2020年2月に行われた「Room623」でのパフォーマンス

★これまでに印象に残っているご自身のパフォーマンスは?
前述の女性シンガー「Arrow」さんの影響もあり、後に同じ音楽会社に所属させて頂けることになりました。しばらくの間トレーニングを積み、東京ブルーノートでのコンサートに参加できることになったのです。その後も、赤坂にある有名な「B–flat」にも2度ほど参加したのですが、この頃は、ほとんど人前で歌ったことがなかったので、すごく緊張したことを覚えています。来米後、カリフォルニア州を拠点に活動していた際、音楽関係者の紹介で「サンディエゴ・ジャパン・フェア」に出演出来たことや、NYに移ってからゴスペルクワイアのメンバーとして「カーネギーホール」や「パーク・イースト・シナゴーク」のイベントに出演させて頂いたことなどが貴重な経験です。「サンディエゴ・ジャパン・フェア」では初の野外ステージだったこともあり、とても新鮮でした。演奏日時は違いましたが、研ナオコさんや青木隆治さんが同じステージでパフォーマンスされていたこともあって、これも貴重な経験でした。



★NYを活動の拠点に選んだ理由は?
やはりジャズの本場NYで、より深くジャズを学びながら活動をしたかったことが一番の理由です。アメリカに来てからジャズを学んだので、最初からいきなりNYへいくことを拒んでいた自分があったかと思います。カリフォルニア州での音楽活動や、多くのミュージシャンと知り合えたことは、現在の活動の糧となっています。

Jone Roaster Coffeeでのパフォーマンス

★どういうシンガーになりたい?
パフォーマーとしてはもちろんのこと、指導者としても多くの人に認められたいです。カリフォルニア州にいた際、疲労やストレスから声帯に結節ができてしまった経験から、発声をかなり研究してきました。だからこの技術はもちろんですが、精神面でも指導に力を注ぎたいです。



★今後の予定は?
今年2月には、韓国でのライブを予定していましたがコロナの影響で延期となりました。今は演奏活動をするのが難しい状況ですが、バーでのパフォーマンスに加え、今年はアルバム制作を予定していますので、そちらを楽しみにしています。

info@atsushi-jazz.com
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