Copyright 2009 YOMITIME, A Division of Inter-Media New York, Inc. All rights reserved


お特な割り引きクーポン。
プリントアウトして
お店に持って行こう!

イベント情報





他にショッピング、ビューティー、
企業情報なども準備中!

 連載コラム
 [医療]
 先生おしえて!

 [スポーツ]
 ゴルフ・レッスン

 NY近郊ゴルフ場ガイド


 [インタビュー]
 人・出会い
  • WHO
 ジャポニズム
 有名人@NY

 [過去の特集記事]

 よみタイムについて
   

よみタイムVol.111 2009年4月17日号掲載
 

KIWAでの個展。作品の前で
グラフィックアーティスト 中島 裕子

アナログなビジュアル求めた作品を


こんな路上アートも展開

 米大手企業の広告デザインなどを手がけながら、アーティストしても活動を開始した中島裕子。6月18日まで、市内FIT近くの美容院「KIWA」で個展「夢の続き」を開催しているほか、4月22日から5月30日まで、イーストビレッジの眼鏡店「PSO」で個展を開催する。
 「KIWA」で展示中の作品は、水彩画、ドローイング、写真などのコラージュ。「おとぎの国の王子様である主人公が見るような甘く少し妖艶な夢をイメージしました。ファッションの要素あふれる中に、ただの華やかさだけではなく、色っぽさやミステリアスな雰囲気も取り入れつつ表現しました」。
 一方、4月22日からの個展では、まったく別の作品群を展示する。
 「ゴミが多いニューヨークの街角で、ゴミを片付けようというメッセージを、チョークで描いたりしてきました。落書きは違法ですが、チョークなら人に踏まれたり、雨が降るだけで消えるんです」。個展は、そういう落書き風のものも含めて、天井から作品を吊るすなど、インスタレーション的に表現する。
   ◇
 京都で高校を卒業後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツに留学。在学中からCBSテレビやソニーミュージックなどでインターンとして仕事をこなし、グループ展にも積極的に参加してきた。
 05年にビジュアルアーツを卒業すると、化粧品メーカーのロレアルや、メイシーズ・ドットコムなどでデザイン経験を経て、アメリカの広告代理店にグラフィックデザイナーとして就職。雑誌広告や野外広告などのアートディレクションを手がけてきた。
 日本での仕事の経験もないまま、アメリカで学校を出て、そのまま米企業でアメリカ人を相手に仕事をこなす――一見おとなしそうだが、相当な度胸の持ち主のようだ。
 仕事は充実していた。だが「どうしてもアーティストとして自分の作品を作っていきたいという思いが募った」。そこで持ち前の度胸でこの春、フリーランスデザイナーに転向。現在も、カンボジアでのスパ用品のブランディング・プロジェクトなどに取り組みながら、自宅で個展の作品制作に取り組んでいる。
    ◇
 パソコンでの制作が多いグラフィックの中に、いかにアナログなビジュアルを織り込むかに着目しているのが中島の作品だ。「単に美しい作品ではなく、その裏にあるコンセプトや、見る人とのコミュニケーションを重視したい」と言う。

個展情報
■個展「Dreams 夢の続き」
6月18日まで
場所:Kiwa
234 W. 27th St.(bet. of 7th & 8th Ave.)
Tel: 212.620.3846