2019年11月1日号 Vol.361

[第22回]
前腕強化トレーニングで肘の怪我予防


野球中継の解説で選手の怪我の話題になり、解説者がよく口にするのが「トミー・ジョン手術」です。初めてこの手術を受けた米大リーグの投手、トミー・ジョン選手に由来した命名。正式名称は「内側側副靭帯再建術」。肘の側副靭帯に負担をかけ続ける野球選手が主に受ける手術です。やり投げの選手も受けることがあります。

投球、やり投げの動作は、全身の運動連鎖で成り立ち、下半身、体幹、肩から腕へと力が伝達されていきます。コッキングと言われる腕を後ろに振りかぶる動作から、ボールが離れる瞬間にかけて、肘の内側の靭帯にストレスがかかります。同じ動作を繰り返し、疲労が溜まることで、肩や腕の力で補おうとするうちに、肘の内側に過剰な負担がかかり、損傷が起こります。

損傷した靭帯を手術で切除し、患者の腕や下腿などの正常な腱の一部を摘出し移植しますが、移植した腱が患部に定着するまで時間がかかるため、日常生活にも支障が出ます。徐々に可動域を元に戻し、次に軽めのウエートトレーニング。完治するまで1年から1年半が必要となります。最近では、大谷翔平選手がこの手術を受けました。投手に
肘の故障は付き物とはいえ、近年は予防に注目が集まり、日本の高校野球でも球数制限の必要性が叫ばれています。

写真は、術後4〜8週のリハビリで、椅子の肘受けを利用したウエートトレーニングです。肘の故障(テニス、ゴルフ、野球肘)を防ぐために、前腕強化に適したエクササイズです。アマチュアのウイークエンドウォリアーも、怪我防止にぜひやってみてください。1〜2ポンドの軽いダンベルから始めましょう。

E 53 Wellness Studio
211 E. 53rd St. TEL: 212-980-4211
http://e53wellnessnyc.com
健康道(指圧)TEL: 212-980-0088




Copyright (C) 2019 YOMITIME, A Division of Yomitime Inc. All rights reserved