2018年7月27日号 Vol.330


[第6回]
アキレス腱の痛み



 ダンサーが経験する足首付近の怪我に、アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎があります。つま先立ちの時や、つま先を伸ばした時、または両足のかかとをつけたままで膝を曲げるときや、ジャンプの着地時に、足首の後ろが痛むのが症状です。
 まず「腱」とは、骨と筋肉をつなぐ、筋肉寄りにある組織のことです。アキレス腱は足首の後ろ部分にあり、皮膚に近い外層筋である「腓腹筋」と、内層の「ヒラメ筋」の腱が重なり二重構造になった強靭な腱です。しかし、ダンサーは毎日同じ動きを繰り返し練習し、時には片足だけで全体重を支えるため、足首に大きな負担がかかり、このアキレス腱を傷めることがあります。
アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎の共通項は、ふくらはぎとアキレス腱に疲労が溜まり、ふくらはぎの筋肉が硬くなっていることです。アキレス腱炎は、腱の真ん中に強い痛みを感じます。一方のアキレス腱周囲炎は、腱の内側と外側に強い痛みを感じ、アキレス腱の内側を通る後脛骨筋、もしくは外側を通る長腓骨筋に炎症が起こっている状態です。
 症状改善には、硬くなったふくらはぎの筋肉の柔軟性を高めることが必須です。特に、腓腹筋の深部にある凝りをほぐす必要があります。例えば写真のように、床に足を伸ばした状態で座り、痛い方の足のふくらはぎをストレッチポールに乗せ、その上にもう片方の足を乗せます。そこに体重をかけながら、ゆっくりポールを足首の方へ移動し、また逆の方向(お尻の方)に移動する動きを繰り返します。テニスボールを使って、同様に筋肉をほぐすこともできます。
 理学療法では、そうやって筋肉の柔軟性を取り戻すとともに、ダンスの負荷に耐えられる筋肉作りと、足指と足裏のトレーニングも同時に行います。バランス・安定性を高めることで、怪我の再発防止にもつながります。
by 城戸あきえ 理学療法士 (DPT)

E 53 Wellness Studio
211 E. 53rd St. TEL: 212-980-4211
http://e53wellnessnyc.com
健康道(指圧)TEL: 212-980-0088




Copyright (C) 2018 YOMITIME, A Division of Yomitime Inc. All rights reserved