純然たる絵画表現を追求
精鋭芸術家による6人展
「TOKYO画団」第1回NY展
東京を拠点に国際的活動を視野に入れた精鋭芸術家集団「TOKYO画団」の第1回ニューヨーク展が9月19日(木)から25日(水)まで、ニューヨーク日系人会ホールで開催される。レセプションは21日(土)午後3時から5時まで、クニ三上氏によるライブも行われる。
TOKYO画団は「純然たる絵画表現を追求して画業に邁進する」画家たちによって2020年に結成(代表・行近壯之助)。以来、丸善・丸の内本店ギャラリーで展覧会を2回にわたって行うなど、時代の舵取り役でもある日本画・洋画界の雄たちが美の極みを発表している。
今回のNY展ではその勢いをさらに世界へ広げようと、行近壯之助、シアカ章子、大矢真嗣、井崎聖子、ニルミニ・バンダラ、夢周周ら6人の作品約35点が展示される。入場無料、予約推奨(別記)。
出展アーティスト
行近壯之助:神話を題材にした作品から天地創造を感じさせる天地シリーズまで、一点一点が、観る人を深い美の世界へ誘なう。その革新的な表現が注目されている日本画家。日展に所属、二回の特選を受賞。今年は審査員をつとめる。
シアカ章子:フレスコ画や油彩画、立体作品やインスタレーションなど、多彩な素材と技法を手がける。美術館で大作を発表し続けるなど精力的。静寂な時空を表現した作品の数々に、若い頃のバックパッカー体験で世界中を歩いたときの情景を反映。
大矢真嗣:日本画の若手人気作家。しなやかで繊細な神経の行き届いた描線は技術の高さを感じさせる。伝統的な日本画を超えて創りあげるクールな美しさ、金魚・菖蒲・薔薇・朝顔など岩絵具を使った鮮やかな色彩は人々の心を奪う。
井崎聖子:絵具を引くように塗っていく過程を丹念に繰り返し、光をまとったような、光のベールを思わせるような美しい色彩の空間を描く。多くの公共スペースに作品が展示され、広く人々の感性と向き合っている。
ニルミニ・バンダラ:スリランカ出身の日本画家。熊本崇城大学院芸術研究科で日本画を学ぶ。日本のさまざまな花をモチーフに、折り重なる色彩とマチエールで美しい画面をつくる。近年は母国スリランカで大きな壁画を制作。
夢周周:皮膚感覚をテーマにし、目で見るのではなく、肌で感じる人物画を油彩で描く。我々が見ている他者、自己を再定義する風景を表現している。柔らかく温かい色味、肌のような独特のマチエールは、つい触れてみたくなる不思議な質感。
■9月19日(木)〜25日(水)
■レセプション:21日(土)3–5pm
※予約奨励:info@jaany.org Tel: 212-840-6942
■会場:JAA Hall:49 W. 45th St, 5th Fl.
■https://artspheres.org/contact