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2025年5月4日掲載
脳卒中から再起、画家・TAKE
念願のニューヨーク個展
人生をひっくり返した1本の線
日本を拠点に活動する画家・TAKE(本名:河村武明)のニューヨーク初個展「トビダスアート(〜TOBIDASU ART〜 Breaking Boundaries)」が、西13丁目の天理ギャラリーで開催される。主催は、ニューヨークを拠点にアートで世界をつなぐチーム「JCAT NY(代表:ARISA)」。

2001年、34歳の時に脳卒中で倒れたTAKE。構音障害、聴覚障害、失語症、右手麻痺という重い後遺症を負い、長年続けてきた音楽活動を断念せざるを得なかった。失意の中、彼を奮い立たせたのは、北野武監督の映画『HANA-BI』。劇中で半身不随の警察官が静かに絵を描く姿に、自らの可能性を重ねたという。
「自分にも描けるかもしれない」——。そう思い、左手でスケッチブックを手に取ったTAKE、驚くほど自然に線が描けた。その瞬間、「描くこと」に生きる希望を見出し、創作を開始。退院を待たずして路上で作品の販売を始めた姿が注目され、メディアでも大きく取り上げられた。
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その後、高島屋百貨店にスカウトされるなどチャンスが広がり、全国で個展を開催。病院、寺院、酒蔵などにも作品を提供し、講演活動も650回を超える。
今回のニューヨーク個展は、彼にとって長年の夢だった。「人生には本当に不可能なことなど、ほとんどない」というメッセージを、アートを通して世界に伝える。
■5月16日(金)~22日(木)※18日(日)休館
■オープニングレセプション: 16日(金)6:00pm – 8:00pm
■会場:Tenri Gallery 天理ギャラリー
43A W. 13th St.
■入場無料
■https://www.tenri.org