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双眼鏡や小型望遠鏡があれば観測可能
8月2日~3日ごろが見頃
2026年7月22日投稿
153年前に発見された周期彗星「テンペル第2彗星(10P/Tempel 2)」が、この夏、数十年ぶりの好条件で観測できる見込みだ。双眼鏡や小型望遠鏡があれば、ニューヨークからも観察できる可能性がある。

テンペル第2彗星は1873年7月4日、ドイツの天文学者ヴィルヘルム・テンペルによって発見された。約5.37年ごとに太陽を公転する「木星族彗星」の一つで、太陽系の内側へ定期的に戻ってくることから、長年にわたり天文学者の観測対象となっている。
彗星の核の直径は約10キロメートル。恐竜絶滅の原因となったと考えられている小惑星とほぼ同じ大きさだが、地球へ衝突する危険はない。8月初旬には地球へ約6,200万キロまで接近するものの、安全な距離を保って通過する。
彗星は2026年7月22日(水)現在、やぎ座(Capricornus)付近を移動しており、双眼鏡や小型望遠鏡があれば観測することができる。今後さらに太陽へ近づくにつれて徐々に明るさを増し、2026年8月2日(日)の近日点(太陽への最接近)から8月3日(月)の地球最接近にかけて最も見頃を迎えると予想。肉眼ではほぼ見えず、望遠鏡では星のような点ではなく、淡くぼんやりとした光の塊(コマ)として見えるという。
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ニューヨークで観測するなら
ニューヨーク市内は街明かりが強いため、できるだけ暗い場所を選ぶことが重要だ。おすすめの観測スポットは次の通り。
・セントラルパーク北側(Great LawnやNorth Meadow周辺):マンハッタンでは比較的空が開けているエリア。
・ブルックリン・ブリッジ・パーク:東から南東方向の空が比較的見渡しやすい。
・フォート・トライオン・パーク:北マンハッタンにあり、市街地中心部より光害がやや少ない。
・ジャマイカ・ベイ・ワイルドライフ・リフュージ(クイーンズ):市内では比較的暗い空が期待できる。
本格的な観測を楽しみたい場合は、ニュージャージー州のNew Jersey Astronomical Associationが運営する天文台周辺や、United Astronomy Clubs of New Jerseyの観測施設まで足を延ばせば、さらに良い条件で観測できる。
まだ探査機が訪れていない彗星
テンペル第2彗星は、公転周期が短く地球からも比較的近いため、これまでNASAなどが探査候補として検討してきた。しかし、計画はいずれも実現せず、現在まで探査機が接近観測したことはない。
そのため、今回の接近は、アマチュア天文ファンにとっても貴重な観測機会だ。研究者らは長年の観測から、この彗星は太陽に近づくたびに氷やガスを放出し、その影響で自転速度が少しずつ遅くなっていることも確認している。
テンペル第2彗星 観測のポイント
■見頃:7月中旬~8月初旬
■見頃のピーク:8月2日(太陽最接近)から3日(地球最接近)ごろ
■必要な機材:双眼鏡または小型望遠鏡
■観測時間:日没後、空が十分暗くなってから
■観測方向:南~南東の空(やぎ座付近から、8月にかけてみなみのうお座付近へ移動)