【注意喚起】
日本の総領事館職員を装った電話詐欺
在ニューヨーク総領事館は10月23日、日本の総領事館職員を装った電話詐欺事案の報告が複数寄せられたことを受け、在留邦人へEメールでの注意喚起を行った。
領事館に報告があった電話詐欺の概要は、
①「フジワラ」や「ヨシナガ」と名乗る者が、在ニューヨーク日本国総領事館の職員であると(日本語で)主張する。
②「あなたが日本に送付した荷物の中に違法薬物が入っていた」と主張し、東京の空港警察に電話を転送すると伝えられる。
③別の電話へ転送され、東京空港警察の職員を名乗る者から尋問を受け、出頭を強く求められ、逮捕や強制送還の可能性をちらつかされる。
など、「逮捕」や「強制送還」といった、相手を不安にさせる言葉で脅し、最終的には金銭を要求。中には電話番号だけでなく、名前や住所が犯人に知られているケースもあるという。
領事館では、「大使館・総領事館が逮捕や強制送還を示唆したり、金銭を求めたりすることはない」と断言。また、犯人グループは状況に応じて「銀行員」や「警察官」などを装うが、身に覚えのない内容で金銭や個人情報を要求された場合は、詐欺の可能性が極めて高いと考え、冷静に対応するよう求めている。
被害に遭わないための対応・予防策
領事館では次のようにアドバイス。
①不審な電話を受けた場合は一旦電話を切り、相手が名乗った先(総領事館等)に直接電話をかけ、事実関係を確認する(着信画面に表示される電話番号が正しい番号であっても安易に信用しない。表示番号が偽装されているケースもある)。
②相手から指示があっても、金銭(銀行送金等)や個人情報(クレジットカード番号、SSN番号等)を絶対に提供しない。
③SNSなどインターネット上に自身の個人情報を掲載しない。
不審電話を受けて万が一、金銭や個人情報を提供してしまった場合には、直ちに警察へ通報・相談の上、領事館にも連絡するよう案内している。
在ニューヨーク日本国総領事館
■TEL:212-371-8222
■goiken@ny.mofa.go.jp
■https://www.ny.us.emb-japan.go.jp
★関連情報:銀行員や警察官等を装った電話詐欺(特殊詐欺)
■https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00921.html