月と地球が接近!
天体ショー「スーパームーン」
天災との相関関係無し
日食、マンハッタンヘンジ、流星群など、珍しい「天体ショー」が続くニューヨークで8月19日(月)「スーパームーン(Supermoon)」が観測できる。
「スーパームーン」とは、月が軌道上で地球に最も近づいた時点(諸説あるがNASAの定義は90%以内)に位置する満月の名称。毎年、12〜13回の満月(または新月)が観測され、そのうち3〜4回がスーパームーンとして分類。地球から見た満月が通常より14%大きく、30%明るく見えるが、肉眼でその違いを見分けるのは難しいという。
直近のスーパームーンは、昨年9月29日に発生。日食の専門家で元NASAの天体物理学者、フレッド・エスパナック氏によれば、2024年に見られるスーパームーンは、8月19日、9月17日、10月17日、11月15日の4回。一年で4回見られるのも珍しいが、2029年には年間5回発生するそうだ。
ちなみに、名称「スーパームーン」は占星術に由来したもので、専門家は、「近点惑星直列(perigee syzygy)」「近点満月/新月(perigee full/new moon)」と呼んでいる。
最後に、スーパームーンが、地震や噴火、津波などを引き起こすという説を裏付ける科学的証拠はほとんどないと言われている。
月が潮汐の原動力であることは立証済みだが、スーパームーンは14ヵ月ごとに約3回発生することから、「災害がスーパームーンと同時に発生しない方が珍しい」という主張もある。いずれにせよ、スーパームーンと天災の相関関係は、証明されていないのが現状だ。
その一方、科学では立証できない「願い事が叶う」と言われるスーパームーン。信じる信じないはあなた次第。
2024年のスーパームーン ※東部標準時
- 8月19日(月)2:25pm
- 9月17日(火)10:34pm
- 10月17日(木)7:26am
- 11月15日(金)5:28pm