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社会保障庁、紙の小切手支払いリスク拡大で電子決済への切替を奨励

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「電子払い、より迅速で安全」
小切手からの切替え奨励
社会保障庁(SSA)

2025年8月8日号掲載|3

米国社会保障庁(SSA)では給付金の支払いについて、電子決済(口座振込やプリペイドカード)への移行を奨励している。

United States IRS Check

SSAは当初、「支払いシステムの近代化とサービスの向上」を目的とし、今年9月30日で小切手送付を廃止し、すべての受給者を電子受給に移行させると発表していたが、7月23日にこの方針を変更。小切手の全面廃止は実施しないことを明らかにした。

その一方、電子決済は「より迅速で安全・効率的な方法」であると強調しており、受給者に電子的な受け取り方法(銀行口座への振込み、財務省が発行するプリペイドデビットカードの利用など)に切り替えるよう求めている。

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郵便盗難・小切手詐欺が急増

財務省では、紙の支払いには不必要なコスト、遅延、詐欺・紛失のリスク、非効率性が伴うと説明。さらに、小切手処理には電子払いの3倍以上のコストがかかる上、紛失・改ざんのリスクは16倍に上るという。実際にパンデミック以降は、郵便窃盗や小切手詐欺の被害が急増、数億ドル規模の不正が報告されている。

現在、年間およそ4500万人が紙の小切手による連邦支払いを受け取っており、うち60万人はソーシャルセキュリティ受給者だ。

SSAでは、電子決済へ移行できない場合でも、ソーシャルセキュリティの支払い停止などは行わないと明言している。
詳細および登録はオンラインまたは専用電話で受け付けている(別記)。

★紙のチェックを受け取っている人は電子決済を奨励
対象者:

●ソーシャルセキュリティや障害給付の受給者
●税金の還付金を小切手で受け取っている納税者
●退役軍人給付の受給者
●小切手で支払いを受けている連邦契約業者・取引先など

★デジタル支払い登録
■オンライン登録:https://godirect.gov/gpw/
■Tel: 1-800-333-1795
■詳細:https://www.ssa.gov/deposit/

United States IRS Check

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