第3回 シアカ年次アートフェア
総勢64人が出展
東京・銀座画廊街で躍進を続けるギャラリーSIACCA(シアカ)主催のアートフェア「SIACCA NY ART FAIR」が9月28日(土)から10月5日(土)まで、ソーホーのギャラリー・マックスで開催。オープニングレセプションは28日(土)午後5時から7時まで、マニュエルによる歌とギターのライブパフォーマンスも行われる。
今回のフェアは、これまで通り画廊推薦のアーティストに加え、広く公募も行って出品作家を丁寧に選んだ。作品はメール添付やウェブの画像で判断せず、実物持参の作家から作品コンセプトや制作姿勢を聞いた。
こうして選出された日本からの58人とニューヨーク在住作家6人、総勢64人が絵画・線描画・書・版画・写真・CG・ミクストメディアなど、多分野にわたる作品87点を発表する。
日本からも多くの出品者がレセプションに駆けつけることから「ぜひ会場にいらしてほしい」と主催者のシアカ章子。
「ニューヨークでの経験は、日本で活動する者にとって気づくことが多く、刺激を受けるよい機会だと思います。ここ3年、草の根的にこのフェアを続けていますが、毎年出品する方々の作品の変化は目を見張るものがあります」と継続の成果を喜ぶ。
「今回は現役の学生から、第一線で活躍するアーティストたちの作品が一堂に介します。日本の美術の『現在』をニューヨークの皆さまにご覧いただきたく、日本各地で切磋琢磨するアーティストの作品の数々を紹介します」
展示は、斬新な筆致で日本画界を揺さぶる行近壯之助、挑戦を続ける画家とギャラリストの二刀流・シアカ章子、繊細で華麗な描線が人気の若手日本画家・大矢真嗣、世界の旅先で臨場感あふれる油彩画を描く駒田朋子、抽象的な色と形の動きで観る人に語りかける上田葉介、書のモダニズムを追求する柳谷みち代、あふれる心情の具象化を試みる山田久美子ら、日本の美術界を牽引する実力者から新進気鋭の20代作家まで、幅広い表現分野と年代層で構成されている。
近年、日本の美術界はアニメの影響が色濃いポップアート、高度な技術を駆使した超写実主義、思考の常識を超えた新世代の抽象画、実験的日本画など新しい波は多岐にわたるが、それぞれの分野では日本古来の繊細で巧妙な美意識も受け継がれている。シアカ・アートフェアではこうした日本文化特有の機微を世界に向けて発信することも使命としている。
入場無料。詳細・問い合わせはウェブサイト(別記)から。
■9月28日(土)〜10月5日(土)
■オープニングレセプション:
28日(土)5:00〜7:00pm
■会場:Gallery Max New York
552 Broadway, Suite 401 (bet. Prince & Spring Sts, buzz 9)
■https://artspheres.org