互いを尊重しながら、余生を全身全霊で楽しむ!
シニアミュージカル劇団「発起塾」
シニア・ミュージカル劇団「発起塾」(1999年創設、秋山シュン太郎・塾長/作家/演出家)によるNY公演が8月24日(土)に開催される。平均年齢65歳、最高年齢75歳、総勢19人のシニアたちがニューヨークに進撃する。
これまでにも何度か海外公演を行ってきた発起塾。
「ミュージカルの聖地といえば、やはりニューヨーク。本場ミュージカルも鑑賞できますし、それにニューヨークの紳士は『おばちゃん』に優しいのです」と話す塾長の秋山さん。当初は2020年にNY公演を予定していたが、コロナ禍で断念。今回はリベンジ公演となる。
「NY公演が決まってから、英語ミュージカルをやりたいという団員が増えました。残念ながら家族の問題や体調からNY公演に参加できる人は限られていますが、いつか行ってみたいと皆が思っています」
2012年、エディンバラ演劇祭に参加。「街が美しく、路上やバーなどでパフォーマンスをやれたこと、地元の人との触れ合いなどが楽しめた公演でした。観に来てくださった日系2世や3世の方が涙ぐんでくれたのが嬉しかった。とても長いお手紙を頂きました」と振り返る。
今回も、共に稽古し、涙を流し、笑い合い、同じ目標を持った仲間たちとのツアー公演。「現地でゴスペルや観劇するのは、仲間と一緒だから。つまり、仲間と共に行動することであれば、なんでも楽しく、1番にやりたいことです」
「花のクッキー売り娘」(英語上演)は、還暦を過ぎた劇場のクッキー売り娘が、生き残りをかけた挑戦を描く。「パンデミックで断念したNY公演なので、今回は総力を上げて取り組める演目にしました。出演者も高齢になり、最後の海外公演になるかもしれない、何としても成功させたい。人生の後半、刺激と元気と勇気を持って、やれることに挑戦していきたいと皆が思っています」
シニア世代は人懐こい人が多く、英語がおぼつかなくても、人との交流を無理をせず自然にできる、と説明する秋山さん。「シニアは、健康や命の大切さをよく知っていることから、人種間のギャップも少なく、お互いを尊重出来ると思います。余生は少なくありません。だからこそ全身全霊で楽しみ、向き合う。一緒に舞台を楽んでください!」
発起塾「花のクッキー売り娘」
- ■8月24日(土)3:00pm
■会場:CUNY Baruch Performing Arts Center内
Rose Nagelberg Theatre(55 Lexington Ave.)
■入場無料(要予約)寄付推奨$5
■予約サイト:https://shorturl.at/4pES9
■発起塾HP:http://hokkijuku.net