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伊藤聖沙「笑顔や笑いを届けたい」ミュージカル俳優、プロデューサー

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伊藤聖沙 Seisa Ito
「笑顔や笑いを届けたい」
ミュージカル俳優、プロデューサー
・出身:東京都

2026年3月6日号掲載|9

伊藤聖沙

★NYで育ち、ミュージカルに目覚める
物心がつく前から歌っていたようです。記憶にはありませんが、2歳の頃、マイケル・ジャクソンのモノマネをして歌いながら飛び跳ね、転んで口を大きく切ったこともあったそうです(笑)。3歳頃からはミュージカルの影響を強く受け、ディズニーの存在も大きなものでした。初めて観た作品は覚えていませんが、「オペラ座の怪人」が大好きで何度も連れて行ってもらいました。「CATS」や「レ・ミゼラブル」もよく観ました。生のオーケストラ、歌、そして物語の世界に入り込める感覚が、子どもながらにたまらなく好きでした。

★「成功」と「情熱」のあいだで
一番好きな作品は「オペラ座の怪人」です。「The Phantom of the Opera」を歌いながら、ファントムとクリスティーヌが船で登場するシーンに胸を打たれた記憶は今も鮮明です。舞台演出の迫力に心から驚きました。大人になって原作を読み、物語の深さを改めて実感しました。ラウルとファントムの間で揺れるクリスティーヌの姿は、恋愛にとどまらず、人生の選択そのもののように感じます。成功を選ぶのか、情熱を選ぶのか。そのテーマに、昔から共感していたのだと思います。

★日本、ヨーロッパ、そしてNYへ
8歳のときに日本へ帰国し、大学2年生まで過ごした後、サンフランシスコの大学に編入しました。卒業後はヨーロッパに拠点を移しました。フルタイムのパフォーマーになるまでは、長年フロントエンド/UIエキスパートとして、広告や金融業界などで働いていました。

日本では映像やプリントの仕事をし、ヨーロッパでミュージカルやライブショーを本格的に始めました。90年代の東京で育ち、思春期はかなり遊びましたが、それ以降は目標や夢に向かって一筋に努力してきたと思います。

2023年、世界中のトップレベルの人材が集まるNYでトレーニングを積みたいと思い、戻ってきました。現在は俳優・プロデューサーとして活動しています。昨年は、90年代の東京をミュージカルナンバーとともに紹介するワンマンショーを上演しました。観客の皆さんがとても楽しんでくださり、同時に当時の東京の空気感に驚いていたのが印象的でした。

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NYC Parade

★アーティストのための「立ち寄り場所」
アーティスト活動とは別に、個人コンサルティングサービス「The Artist’s Stop」を立ち上げました。アメリカでの活動を目指す方や、再びアートの世界に戻りたい方のためのチェックポイントです。技術指導ではなく、現場での実体験や選択を共有することを重視しています。成功に正解はありません。それぞれの「自分なりの成功」を見つけ、前に進むための情報を提供しています。

また、アーティストが持続的に活動できるエコシステムを築くことも目標です。専門性を生かし、正当な対価を得ることを当たり前にしたいと考えています。

★これから届けたいもの
とにかく観に来てくださる方に、笑顔や笑いを届けたいという思いがあります。ミュージカルやライブショーは映画と違ってカットがなく、同じ作品でも毎回まったく同じにはならない。その瞬間をお客さまと共有できることが、最大の魅力だと思っています。

俳優としてもプロデューサーとしても、何も考えずに笑える時間や、「そんな生き方もいいんだ」「そういう見方もあるのか」と前向きになれるきっかけを届け続けたい。そして、良いチームで心から誇れる作品をつくっていきたいです。

この夏はコンサート、秋にはダンサーとしてコロンバスデー・パレードに出演予定です。さらに、尊敬するNYのアーティスト/作曲家とのコラボ楽曲を年末または来年にリリース予定です。以前から挑戦したかった作品のオーディションも進み、オハイオでの最終審査に向けて準備中です。詳細はまだお伝えできませんが、発表できる日を楽しみにしていてください。

https://www.theartistsstop.com
https://instagram.com/therealseisa

伊藤聖沙

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