高司涼太「創造性を磨くことが重要」
Ryota Takaji(ダンサー)
・出身:大阪府
★幼少期にダンス開始
スタジオに通いダンスを習い始めたのは5歳の頃。知人が出演する地元のダンススタジオの発表会を観に行ったことがきっかけでした。煌びやかな衣装や照明と共にステージで踊る人達を見て、自分もあんな風にお客さんに見てもらいたいと思った記憶がわずかに残っています。それ以前から、テレビに映るアイドルを真似て踊ったりはしていたようです。
ダンスを始めて間もない頃、母が劇団四季の「CATS」を観に連れて行ってくれて、大好きになりました。何度も連れて行ってもらい、全曲歌詞も覚え、母にお手製で衣装を作ってもらったりメイクをしてもらったりして、家で演者さんが猫のように移動する動きを真似ていました。
★ダンスの中でも自由な表現に惹かれた
現在は、Jazz Funk、Hip Hop、Contemporary等を専門的に踊っています。幼少期はPopping、Locking、Breaking、House等、あらゆるスタイルのレッスンを受けてきましたが、年月を重ねるに連れて今のスタイルに行き着きました。小学生の頃に出会った先生が、テーマやストーリーのある作品を発表会毎に出展。当時はその先生の毎週のレッスンや作品を踊るのが1番の楽しみでした。「CATS」にのめり込んだ話と共通しますが、何かの世界観やストーリー等を、ダンスや動きで表現することに魅力を感じていたのかなと。色々なステップを組み合わせて踊ることがベースの、オールドスクール的なスタイルよりも、コンテンポラリーやJazzの自由な表現の仕方に惹かれていたのだと思います。
★自分の強みは「音楽性」
ダンスを始めた頃は歌って踊れるアーティストになりたくて、歌のレッスンにも通い、事務所に所属して子役として活動していたこともありました。が、続けていくうちになぜか自然とダンス一本に絞られました。高校受験などでレッスンに通えなかった時期もあり、特に続けようと思っていたわけでは無いのですが、なぜかいつもダンスに戻り、今も踊っています。多分、自分の人生において、本当に切っても切れない物なのかもしれません。ダンスの醍醐味は、言葉を使わずに表現出来ること。人それぞれの世界観や信念、作品や場合によっては感情やストーリーなども、言葉を使わないからこそ伝えられる。言葉には出来ない、しづらい、絶妙な表現が出来るところに、おもしろさがあると思います。自身が最もアピールしたい、個人的に自分の強みだと思っているのは音楽性。歌声や音にも様々な物がありますが、色々な音に対しての身体や表現の使い分けに関しては自信があります。
★留学、帰国、再来米を経て、活動の拠点をLAに
高校受験でスタジオのレッスンに行かなくなった時期、YouTubeで海外ダンサーのレッスン動画などを見つけたことをきっかけに、アメリカのダンスシーンに興味を持ち始めました。高校在学中にバイトでお金を貯め、卒業直後1ヵ月半ほどLAに短期滞在。まだまだやりきれないことが多いと感じ、長期での留学を考え、せっかくなら自分の好きなダンサーが1番集まっているLAでダンスも磨きたいと思い、LAに留学しました。
3年後に帰国し、日本での活動をスタート。日本で仕事をさせて頂いている時にも、やはりLAでダンサーとして活動することへの憧れがありました。好きなダンサーや憧れのダンサーと肩を並べて活躍出来るダンサーになりたくて、LAを拠点にすることを決意。やはりエンターテインメント業界においてはLAが中心、その規模やレベルは世界最高峰だと思っています。その分、競争率もとんでもなく高いですが、年齢や環境が許す間にチャレンジしなければ後悔するだろうと思い、飛び込むことにしました。現在は、コマーシャル出演やアーティストのミュージックビデオ、ライブ出演などがメインです。ティーチングも併せて行っており、色々なスタジオで不定期ではありますがレッスンを行っています。
★将来のビジョン
これまでにも様々なステージや仕事を経験させていただきましたが、最近改めて強く思うことは、どれだけ自分と向き合って自分のartistry(創造性)を磨けるかが大切なのだと。自分らしいダンスやスタイルをもっと築き上げていき、1人でも多くの人に何かを感じてもらえるダンサーになりたい。
仕事としては、公開前の作品は基本的に情報公開出来なかったり、すべてがギリギリで決まる世界ということもあり、発表には制限がありますが、SNSをチェックしていただければ随時、出演情報もアップデートしています。その他、個人的に計画していることですが、今後は日本はもちろん、海外のいろんな国でもティーチングする機会を増やしていきたいと考えています。