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2025年1月31日号掲載
ボールペンで描く静物画
レナート・オララ「もつれ合う一対」
フィリピン出身で現在ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、レナート・オララの展覧会「ENTANGLED PAIRS(もつれ合う一対)」が、チェルシーのシルバーレンズで3月1日(土)まで開催されている。

オララ氏の「息づく一万のもの」シリーズは、ボールペンによる描写を通じて物体をインクとエネルギーの純粋な器へと還元するもの。モチーフは手帳や財布、靴下、ハンマー、ナス、薬瓶など、身の回りにある品物ばかりだ。
日本在住経験があり、禅の修行もしたと言うオララ氏の作品には静寂感とわび・さび感が漂う。使用するボールペンにこだわり、さまざまな種類を試した結果、日本製の特定ペンに落ち着いたと言う。
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今回の展覧会は量子もつれ(距離に関係なく粒子が繋がり続ける不思議な現象)にインスピレーションを得たもので2会場で同時に行う。ペアの片方をニューヨークで、もう一方をマニラで展示するユニークな企画となっている。
■3月1日(土)まで
火〜土10am〜6pm、日・月休廊
■会場:Silverlens:505 W. 24th St.
■https://silverlensgalleries.com