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USPSが建国250周年記念切手を発売
観光名所ではなく「暮らし」を選んだラルフ・ローレンの視点
2026年6月9日投稿
アメリカ郵政公社(USPS)は2026年6月9日、アメリカ建国250周年を記念した切手シリーズ「アメリカン・アイコンズ(American Icons)」を発売した。ファッションデザイナーのラルフ・ローレンが監修した13枚組の記念切手で、USPSが個人に公式切手シリーズ全体のキュレーションを依頼するのは今回が初めてとなった。

約60年に渡り、アメリカンスタイルを象徴してきたラルフ・ローレンは、自身のアーカイブや長年インスピレーションを受けてきたイメージの中から、アメリカを象徴するモチーフを選定。切手は自由、独立、平等、機会、幸福の追求といったアメリカの価値観を表現している。
シート中央には、ラルフ・ローレンの代表的なデザインとして知られるフラッグセーターをモチーフにした特別切手が配置。13の星が描かれたニットの星条旗とともに「1776 to 2026」の文字が入り、建国250周年を象徴するデザインとなっている。
その周囲を囲む12種類の切手には、それぞれ異なるアメリカの価値観や暮らしの風景が表現されている。
・アメリカ国旗
自由や団結、勇気、そして困難を乗り越える回復力の象徴。多くの切手にも共通して登場し、シリーズ全体を貫くテーマ。
・ジャッキー・ロビンソンの野球グローブ
メジャーリーグの人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソンにちなみ、平等や挑戦、チームワーク、忍耐力を表現。
・ピックアップトラック
使い込まれた車体が印象的な一台。働く人々の日常や、勤勉さ、誠実な労働の価値を象徴。
・犬
家族の一員として寄り添う存在。忠誠心や信頼、人と人との温かなつながりを表す。
・エンパイア・ステート・ビル
ニューヨークを代表するランドマークのひとつ。可能性や創意工夫、夢を実現する力を象徴。
・納屋(バーン)
アメリカの農村風景を思わせる建物。実用性や目的意識、地域コミュニティの支え合いを表現。
・ディネ(ナバホ)の毛布
織物作家ナイオミ・グラッシーズによる作品で、先住民文化と伝統工芸の美しさをたたえる。
・テディベア
世代を超えて愛されてきた存在。思いやりや優しさ、安心感やぬくもりを象徴。
・灯台
暗闇の中で進むべき方向を示す存在として、希望や導き、未来への楽観的な視点を表す。
・ハンバーガー
家族や友人が集まるバーベキューや祝祭の中心にある食べ物として、人々を結びつけるアメリカ文化を表現。
・レーシングヨット
スピードと技術を競うスポーツの世界を通じて、挑戦する精神や競争への情熱、活力を象徴。
・野生の馬
広大な大地を駆ける姿を通じて、独立心や自由への憧れ、開拓者精神を表現。
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この切手シリーズの特徴は、有名な観光地や歴史的建造物を並べる従来の記念切手とは異なる視点にある。エンパイア・ステート・ビルのようなランドマークも含まれる一方で、納屋やピックアップトラック、犬、ハンバーガーといった日常の風景や暮らしの象徴が数多く選ばれている。
これまでの記念切手であれば、自由の女神やグランドキャニオンなど著名な観光名所が並びそうなところだが、ラルフ・ローレンは、地方の農村風景や働く人々の暮らし、家族やコミュニティのつながりをアメリカらしさとして表現した。
また、馬やレーシングヨット、フラッグセーターなどは、長年にわたりラルフ・ローレンのブランドイメージを形作ってきたモチーフとしても知られている。納屋やピックアップトラックが描く田園風景、犬が象徴する暮らしの温かさなども含め、切手全体からは同ブランドが長年描いてきたアメリカの世界観が感じられる。これらは単なる「アメリカの象徴」を集めたのではなく、「ラルフ・ローレンが見つめ、表現してきたアメリカの象徴」を映し出したコレクションといえるだろう。
切手はすべてForever Stampとして発行され、将来郵便料金が改定された場合でも1オンスのファーストクラス郵便料金として利用できる。発売を記念して、フラッグセーターをモチーフにした限定カプセルコレクションも世界各地のラルフ・ローレン店舗および公式サイトで販売される。
13枚の切手は、アメリカ建国250周年への祝福であると同時に、ラルフ・ローレンからアメリカへのラブレターともいえそうだ。
American Icons
■https://www.stampsforever.com/stories/american-icons-new-usps-stamps-by-ralph-lauren