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ピースボート地球一周の船旅、ニューヨーク寄港|戦後80年「タイム・フォー・ピース」特別プロジェクト開催

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ピースボート地球一周の船旅、ニューヨーク寄港
戦後80年「タイム・フォー・ピース」特別プロジェクト開催

2025年7月11日号掲載|9

国際交流を目的として設立された日本の非政府組織(NGO)のピースボート(Peace Boat)は、同団体が企画した「地球一周の船旅」でニューヨークに寄港。6月29日、船内で戦後80年特別プロジェクト「タイム・フォー・ピース:フォー・フューチャー・ジェネレーション」を開催した。

PeaceBoat
パネルディスカッションに参加した若手識者たち

ピースボートは、1983年に早稲田大学の学生だった辻本清美(立憲民主党所属の参議院議員)ら数人が、アジアをはじめ世界各地の人々との国際交流と理解を深めるという趣旨により設立。発端は、日本のアジア侵攻について「侵略」から「進出」と書き換えられたことに端を発し、中国・韓国の人々が抗議し国際問題となった「第一次教科書問題」。これに対して実際の状況を「現地に行って自分たちの目で確かめてみよう」と考えたことが設立につながった。

1990年以降、世界との交流を目的に「地球一周の船旅」を行っている。

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今回のプロジェクトには、2人の被爆者が参加。その一人、倉守照美さんが登壇し、当時を回想、核廃絶を訴えた。
加えて、国連事務次長・国連軍縮担当上級代表の中満泉氏=写真①=が基調講演を担当。さらに、「フォー・フューチャー・ジェネレーション」と銘打ち、時代を担う若手識者らがパネルディスカッションに参加=写真②=。平和への思いを語った。

 基調講演を行った中満 泉氏
① 基調講演を行った中満 泉氏

その他、船内では、日本被団協によるノーベル平和賞洋上特別写真展「メッセージ・トゥー・ヒューマニティー」が行われた。

翌30日、国連本部を訪問し国連軍縮部とのブリーフィング、原爆開発の歴史をたどるマンハッタンウォーキングツアーも行った。

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