よみタイム|2024年9月20日号・Vol.478デジタル版 & バックナンバーはこちら

大西ギャラリー&KOGEI USA「能登の魂」「復興の波」

大西ギャラリー&KOGEI USA
能登半島地震の復興支援で2つの展示
「能登の魂」「復興の波」

日本美術を専門に扱う「大西ギャラリー」(代表・大西なな)と、日本伝統工芸の振興・普及に取り組む非営利団体「KOGEI USA」が協力。10月1日(火)から25日(金)まで、2つの展示会「能登の魂:輪島の漆芸作家たち(The Spirit of Noto: Urushi Artists of Wajima)」「復興の波(Waves of Re-silience)」を開催する。

輪島塗
(左)山岸一男 沈黒漆象嵌箱「若楓」(右)小森邦衞 網代小箱

「輪島塗 in NY 実行委員会(Wajima Lacquer in New York Executive Committee)」との共催で行うもので、高品質を誇る漆器生産の歴史的中心地である能登半島の地震復興活動を後押しする。

大西ギャラリーの代表・大西なな氏がキュレーションを務めた「能登の魂」では、漆を扱う人間国宝3人と、地元の優れた漆芸家12人による傑作を紹介。

「復興の波」では、輪島塗の老舗「千舟堂」とコラボレーションした高級食器を展示。能登海岸の風景や、人々の回復力を賛美する。

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会場は、「大西ギャラリー」の新スペースとなるアッパーイースト。1905年に建てられた歴史的な「シドニー・リプリー邸宅」の1階で、同時に本展は新ギャラリーのオープン記念となる。

主催者は、展示作品の売り上げ10%を復興支援として寄付すると発表。被災した職人たちが、経済的豊かさと精神的な健康を取り戻し、輪島塗の生産に不可欠な技術ネットワークを再構築できるよう支援する。

大西氏は、次のようにコメント。
「この展覧会は輪島の当面の危機に対処するだけでなく、KOGEI USAの使命である米国における日本現代工芸(KOGEI)の振興も支援する事業です。KOGEI USAは『伝統を守り、育て、未来を築く』というスローガンのもと、人間国宝作家を紹介し、海外市場での新たな作品発表の機会を、多くの工芸作家に提供しています」

■10月1日(火)~25日(金)
 火~金10:00am〜5:00pm
■レセプション10月1日(火)6〜8pm
■会場:Onishi Gallery New York
 16 E. 79th Street, Ground Fl.
■入場無料 ■info@onishigallery.com
https://www.onishigallery.com

輪島塗

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