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ニューヨーク市でレジオネラ症集団感染|セントラル・ハーレム中心、死者4人・感染者99人(8月15日発表)

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感染はセントラル・ハーレム5つの郵便番号が中心
冷却塔は水道とは無関係、住民・訪問者は安全

2025年8月15日投稿

ニューヨーク市衛生局は8月15日、市内で続くレジオネラ症(レジオネラ肺炎)の集団感染で、新たに4人目の死亡が確認されたと発表した。感染はセントラル・ハーレム地区を中心に広がっており、これまでに99人が感染し、17人が入院。市は、市立大学やハーレム病院を含む12棟の建物が関連していると説明しており、具体的には郵便番号10027、10030、10035、10037、10039の地域が中心となっている。

Petri dish

市衛生局によると、これらの建物に設置された12基の冷却塔からレジオネラ菌が検出。8月15日までに、陽性が確認されたすべての冷却塔で、衛生局が定める処置が完了したという。影響を受けた施設には、ニューヨーク市立大学マルシャーク科学ビル、ハーレム・ホスピタル・センター、セクシャルヘルス・クリニックに加え、複数の住宅ビルなどが含まれる。なお、冷却塔は飲用水設備とは接続しておらず、影響を受けた建物の住民や訪問者が水道水を利用しても安全だと市は説明している。

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米疾病対策センター(CDC)によると、レジオネラ症はレジオネラ菌を含む霧状の水滴を吸い込むことで感染する重症肺炎。抗生物質で治療可能だが、重症化すると呼吸不全や死亡に至ることもある。症状にはせき、発熱、頭痛、息切れ、吐き気などが挙げられる。専門家によれば、冷却塔は水がたまりやすく管理が不十分だと菌が繁殖、ファンを通じて空気中に拡散される恐れがあるため、感染源となるケースが多いという。

4人目の死亡を受け、アダムス市長は声明で、「亡くなられた4人のご遺族と、影響を受けたすべての方々にお悔やみを申し上げます。市内の空気は安全で、新規感染者数も日ごとに減少しており、医療従事者の皆さんの尽力に心から感謝しています」と述べると同時に、インフルエンザのような症状が出た場合は速やかに受診するよう呼びかけた。

Petri dish

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