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2025年6月21日掲載
熱波のピークは24日
ニューヨーク市は無料の「クーリングセンター」を案内
「無理せず避難を」
米国東部を中心に、今週末から来週にかけて危険なレベルの熱波到来が予想。各地で熱中症に警戒するよう呼びかけている。
この熱波は、今週末から来週前半にかけて最も厳しくなる見込み。日曜日(22日)は華氏92度(約33℃)、月曜日(23日)は華氏97度(約36℃)、火曜日(24日)には華氏100度(約38℃)に達する恐れがある。

気象予報士によると、セントラルパークでは、1888年に記録された華氏97度(約36℃)を超える華氏100度(摂氏約38度)に達する可能性もあり、6月としてはおよそ140年ぶりの異例の高温となるという。
さらに今回は湿度も加わり、体感温度(ヒートインデックス)は華氏102度(約39℃)にも達すると見られる。専門家は、「特にエアコンのない環境にいる人々にとって、命に関わる暑さになる」として、対策の徹底を呼びかけている。
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ニューヨーク市、猛暑対策にクーリングセンターを開設
エアコンのない住民に安全な避難場所を提供
ニューヨーク市の発表によれば、例年、予防可能な熱中症で亡くなる市民は500人以上に達する。高齢者や心臓病、ぜんそくなどの持病がある場合は、特にリスクが高いとされている。
同市では、暑さによる健康被害を防ぐため、市内各地に「クーリングセンター(冷房施設)」を設置、無料で開放している。クーリングセンターは主に公共施設やコミュニティセンター、公立図書館、区役所などに設けられ、通常は午前9時から午後9時まで利用可能。熱波の状況に応じて営業時間が延長される場合もある。利用に際して予約や事前登録は不要で、誰でも自由に入室できる。
市当局では、「近隣のクーリングセンターの場所を事前に確認し、暑さを感じたら無理をせず早めに避難してほしい」と呼びかけている。
★NY市クーリングセンター情報
■ウェブサイト:Cool Options NYC マップ
finder.nyc.gov/coolingcenters
住所や郵便番号を入力すると、最寄りのクーリングセンターの場所や営業時間を地図上で確認できる
■スマホのアプリ:NYC311
・Android版ダウンロード
・iPhone / iPad版ダウンロード
クーリングセンター情報の検索や、311に直接連絡して情報が得られる
■NYC Emergency Management(NYCEM)
Extreme Heat: Beat the Heat!
・nyc.gov/site/em/ready/extreme-heat.page
熱波時の注意事項やクーリングセンターの情報を案内