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2025年6月13日掲載|3
ハーレムの女性を讃える「おばちゃんたち」
コミュニティに愛着を「ライムズ」
NYC DOT、2つの新パブリックアート
ニューヨーク市交通局のアート部門(NYC DOT Art)が、新たに2つのパブリック・アートを発表。ひとつはハーレムのレノックス・アベニューと西124丁目に登場した3体のスカルプチャー「おばちゃんたち(Aunties)」=写真①=。もうひとつは、ブルックリンのワシントン・エンパイア・プラザに設置された3つのベンチ「ライムズ(Limes)」=写真②=だ。

「おばちゃんたち」を手がけたのは、ハーレムを拠点に活動するアーティスト、フィトギ・セントルイス(Fitgi Saint-Louis)。色鮮やかに塗装された木材で制作された人物像は、地域を支える人々の偉大な精神を反映。ハーレムのコミュニティを情熱的に育み、支え、力づける女性たちを讃えると同時に、伝統工芸、遺産、土地との繋がりを人々に思い起こさせる。
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「ライムズ」は、アーティスト・グループ「Alumbra」が制作。タイトルの「Lime」はカリブ海の言葉で「人と一緒に時間を過ごすこと」を意味する。色とりどりの編み込み模様が施された3つの金属製ベンチは、地域の人々が集い、休憩し、様々な活動を行えるよう居心地の良いスペースを提供する。地域への愛着とつながりを感じられるようにと、地域住民にデザインと設置の参加を呼びかけて行われた。
どちらの作品も、地域の文化、人々の絆を力強く映し出し、街に温もりと彩りを添えている。展示は2026年4月まで。

Aunties by Fitgi Saint-Louis
■2026年4月まで
■場所:124th St. and Lenox Ave.
Limes by Alumbra
■2026年4月まで
■場所: Washington Avenue
at Washington Empire Plaza in Brooklyn