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2025年6月26日掲載
あの日から24年——再会が育む“絆”
第23回「NY11会」開催
6月11日、第23回「NY11会」(ニューヨーク・イチ・イチ・カイ)が、ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂)で開催、40人が参加した。

「NY11会」とは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロをニューヨークで体験した日系企業の元駐在員を中心に結成された会で、相原宏徳氏(元・三菱商事)の声がけにより帰国後もつながりを保つ場として発足。2004年7月20日、東京・アークヒルズクラブで第1回の会合が行われ、54人が参加した。その後、2008年までは年2回、2009年以降は年1回(2020〜2023年はコロナ禍により中止)という形で、定期的に開催。現在の登録者数は98人に上る。
名称「NY11会」は、その名が示すとおり、9.11テロの現地体験に由来。同時に、“あの日・あの時”にニューヨークに居合わせたという《一期一会》の思いが込められている。
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11日当日は、代表の籾井勝人氏(元・三井物産)による開会挨拶と、畔柳信雄氏(元・三菱銀行)の乾杯で開宴。名古屋から久々に参加した国際ジャーナリストの内田忠男氏(元・テレビ朝日)による近況報告や挨拶などもあり、場に一層の親しみが添えられた。



幹事を務めた河端理氏(元・ANA)は、「特段の催しがない立食パーティー形式ながら、長年の交流を背景に、開宴と同時に幾重にも話の輪が広がり、昔話や近況報告など、時間を忘れて盛り上がりました」と振り返る。「あの9.11から24年が経ちましたが、こうして毎年の再会を楽しみに集まってくださる方々がいることに、幹事として何よりの喜びを感じています」と続けた。
発足から21年。変わらず足を運ぶ人々の姿は、「NY11会」が単なる同窓の集まりではなく、人生の財産とも呼べる絆を育んできた証。閉会後、参加者から河端氏の元に「楽しかった、また来年も」との声が多く寄せられていた。