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NY合唱フェス10周年
カーネギーに響いた日米の歌声
2025年7月25日号掲載|10
文化芸能国際交流機構(ジェクサ)主催の「2025日米親善ニューヨーク合唱フェスティバル」が7月16日、カーネギー大ホールで開催、多くの来場者で賑わった。
青少年交流を主とする日米親善、未曾有の被害を出した東日本大震災の復興支援を開催趣旨に掲げて始まった同フェス。コロナ禍で2020年から2022年まで中止を余儀なくされたが一昨年に復活。今回で記念すべき第10回を迎えた。

今年は日米6組に加え、昨年に続いてウクライナとの友好を掲げ「ウクライナ合唱団」(ヴァシル・レチンスキー指揮)が参加。全7組が自慢のハーモニーを響かせた。司会進行はフジサンケイ・コミュニケーションズの久下香織子アナウンサーが務めた。
トップバッターは「ウクライナ合唱団」。今回もウクライナ語と日本語で「ふるさと」(信長貴富編曲)を披露。「持ち歌」とも言えるほどの完成度で、叙情豊かに歌い上げた。
続いて登場したのが大森友美子指揮者率いる岡山県の「女声合唱団TOMO」。オープニングで「見上げてごらん夜の星を」を披露した。
地元ニューヨークの「BICブルックリン聖歌隊(フランク・A・ヘイ指揮)」は、ゴスペルを披露。最後はビートルズの「レット・イット・ビー」をソウルフルに歌い上げて会場は大いに沸いた。
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前半の最後は全日本合唱コンクール全国大会に多数出場し金賞などを受賞した向井正雄指揮者が混声メンバーを集めた「ミネルヴァ合唱団」。そして前半の出演者とともに「花はさく」を歌い前半を終えた。
後半は、「グレース・コーラル・オブ・ブルックリン」(ジェイソン・アズバリー指揮)、福岡県から参加の「女声合唱団HIRO+1・0」。大庭尋子指揮者のもと数々の賞に輝いた実力を披露した。再び「ウクライナ合唱団」が登場した後、トリを務めた神奈川県合唱連盟理事長・岩本達明指揮者が率いる「Japan Yanpa Chorus」が、米国で人気の曲を披露した。
そして最後はパフォーマー全員がステージに上がり、「イマジン」、「翼をください」を歌いコンサートを終えた。
なお当日はNY日系ライオンズクラブが募金活動を行った。集まった浄財は、被災地の支援へと送られる。