パスタを使ったパエリア「フィデウア」 |
オーナーのラフィーノ氏が、
故郷のスペインをイメージしたという内装 |
赤茶のレンガ外壁とネイビーのキャノピーが目印のスペイン料理レストラン「ソレラ」。インテリアも含め、オーナーのラフィーノ氏が、故郷のスペインをイメージしたという。
スペイン料理といえば「タパス」。さまざまなアペタイザーを小皿で頂くもので、冷製と温製の2種類がある。オリーブ、アーモンド、チーズなどを肴に、まずは乾杯。
フライド・カラマリ(イカのフライ)、クロケッタ(コロッケ)の揚げ物には、黄身、オリーブオイル、マスタード、マヨネーズで作ったオリジナルソースが添えられ、さっぱりと頂く。
さて、本日の「スペシャル」を試してみよう。食材によって料理が異なり、取材時は「シアード・ツナ(まぐろのたたき)=写真=」が運ばれてきた。隠し味に醤油が使われ、「日本食好き」を自称するラフィーノ氏自慢の一皿だ。軽く炙った柔らかいツナに、オリーブオイルと特性トッピングが添えられ、あっさりとした味わいだ。
ソレラでは季節に合わせてアントレーメニューも一新。カルネ(肉類)料理もあるが、マリスコス(魚介類)の料理が多いのも特徴の一つ。素材を活かしたシンプルな味付けが、日本人好みだろう。やはりおすすめは、ご飯と具材を浅い鍋で炊いた代表的なスペイン料理「パエリア」。特にイカスミのパエリア「アロス・ネグロ(Arroz Negro )」は絶品だ。他に「フィデウア」というパエリアがあり、カタルーニャ、バレンシア地方沿岸のメニューで、ご飯ではなく「フィデオ」というパスタを使ったもの。お米を忘れた漁師が、船上にたまたまあった麺で作ったのが始まりとも言われている。柔らかい食感が特徴で、マリスコスの風味とパプリカの香りが効いた一品だ。
同店では、大小パーティーも受付けている。一階奥にあるプライベート・スペースは16人まで、2階のダイニングルームなら40人までOKだ。どちらもゆっくりと寛げる。
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