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「ジャドー・スシ」は、ハーレム初の寿司和食レストランとして7月26日にオープンしたばかり。オーナーの「ノブ」こと大津元伸さん=写真=は、以前はインテリアデザイナーという異色の経歴を持つ。店名の由来は「江戸前が正道なら、うちの寿司は邪道」と、友人と話していた時に思い付いたという。 ノブさんはハーレム在住8年。「ザ・ワイナリー」というワインショップも経営している。「よく知られる場所でないと成功しない」という持論に基づき、ここハーレムでオープンした。 店の内外装はやはり元インテリアデザイナーだけあり、センスが光る。ダークブラウンで統一された店内は、シックでモダン。右手にバーカウンターがあり、左側にテーブル。奥には4人掛けのブースと寿司バーがレイアウト。 日本酒は現在8種類。「ワイン同様に厳選したうちの料理に合うものを揃えました」というノブさんは、ソムリエの資格も持つ。 料理は、中南米のテイストがプラスされているのが特徴。ユカ(芋類の茎)、ジカマ(根菜)、ハラピーノ(辛子)などが使用されている。中でもベイビー・シラントロ(香草)は微香だが、口のなかで味が広がり、アクセントになっている。「ハリバットのセビーチェ」には、ペルー料理で使われる「レチェ・デ・ティグレ=虎のミルク」(マリネのつけ汁)をチェイサー代わりに食す。程よい酸味が美味だ。 寿司は新鮮な魚介類をサーブした「正道」もいいが、創作寿司の「邪道」をトライして欲しい。 生ものが嫌いな人には「クックド・スシ(25ドル)」を。穴子、うなぎのほか、牛肉の握りも有り。 ベジタリアンには「ベジタブル・スシ(25ドル)」はいかかだろう。赤ピーマン、ホワイトアスパラ、オクラ、アボガド、ナスビの5貫に、ジカマ入りのベジタブルロールが付く。「寿司は魚貝」ということなかれ、野菜も立派に存在感を示している。 ディナーのみ営業で予約をおすすめ。笑顔の印象的なノブさんが出迎えてくれる。