NY近郊ゴルフ場ガイド
「モルソ」は9月にオープンした南イタリアンスタイルのレストラン。クイーンズボロ・ブリッジのすぐ南に位置し、壁一面に描かれたポップアートが特徴で、一見すると「ギャラリーか?」と勘違いするほどだ。仕事帰りの酒飲みたちで混雑することもなく、静かに食事が楽しめる。 オーナーは他にもレストランをオープンし、5冊の料理本を出版している有名シェフのピノ・ルオンゴ氏。 様々な料理を試してもらいたいとのことから、普通サイズの「トゥート」の他にスモールサイズの「モルソ」を用意(店名もこの「モルソ」に由来)。数種類の小鉢を楽しむ日本の食文化からしてみれば、うれしいサービスノかと思いきや、スモールサイズとはいえ、日本人にとっては充分に一人前とも思えるサイズ。「モルソ」といえどもオーダーのし過ぎには注意しよう。 メニューにはアペタイザー、サラダ、アントレーに加えて、日替わりのデイリースペシャルなどが並び、やはり「モルソ」をオーダーして多くのディッシュをトライしてみたい。 「インサラタ」は、レモン風味のドレッシングがアクセントを添える。アーティチョークにオリーブをトッピングした「カルチョフィ」もおすすめだ。 アペタイザーの「ウオバ・デル・ジョルノ」は卵とチーズの料理で、日替わりでスタイルが変わる。取材時は「グリルド・カリフラワー、ポーチドエッグ乗せ」で、ほのかなチーズの香りと、とろけた半熟の黄身が抜群。また、「コッツィー(マッスル)」を、アペタイザーにオーダーするのもOKだ。ワインの香りとガーリック風味、チョリソーの塩味とバジルが効いた逸品。さらに山盛りのフライドポテトが付いてくる。 アントレーは牛肉、豚、鶏、ラム肉、魚介類など豊富(ウサギの肉も!)。意外だがイタリアンの代名詞「パスタ」は数種類のみ。この時は「パパデリ」をオーダー。デミグラスに似たテイストで、よく煮込んだ柔らかい牛肉のスライスが添えられ、こってりとした味わいだ。 サーバーも親切で、料理の説明を丁寧にしてくれ、開店して間もないがすでに常連客も多いという。大人数のパーティーも受け付けており、プライベート・ダイニングは14名まで、セミプライベートなら25名まで収容可能。土日を除き平日はディナーのみの営業。サンデーブランチには、ワッフルやパンケーキなどもサーブしている。 (ケーシー谷口)