2020年1月24日号 Vol.366



メニューは日替わり
大人向け本格デザート・カフェ
「マーブル・デザートバー」



①「アミューズ・ブーシュ」のひと口レモンメレンゲパイ。ペアリングはアイスワインで


②「メイン・デザート」のJapanese Purple Potato - Fresh Cream - Longan


③ 「プチフール」は手前から、チーズケーキ、アーモンドクッキーサンド、抹茶ホワイトチョコレートに、炒った蕎麦粉をトッピング (All photos by Kanako Miyamoto)


2月のイベントといえばバレンタイン・デー。今回は、ロマンチックで特別感のあるお店「マーブル・デザートバー」をご案内します。

オーナー兼シェフは、アルゼンチン出身のマウロ・ポンピリさんと、タイ出身のマヤ・シティシントンさん夫妻。日本人パティシエールの千加・ティルマンさんが2003年、ニューヨークでオープンした元祖デザートバー「チカリシャス」で一緒に働いたことがきっかけで、人生のパートナーになったふたり。2019年9月中旬に、この「マーブル・デザートバー」をオープンしました。

マヤさんは「イレブン・マディソン・パーク」で料理のキャリアを積んだ後、千加さんの元でトップ・パティシエールとして活躍。2015年のザガット誌で、30人(30歳以下)の料理人のひとりに選出。マウロさんも、世界で最も影響力のあるパティシエの一人、ラモン・モラート(バルセロナ)と働いた経歴があり、夫婦揃って「スゴ腕」です!

同店は、朝からお昼すぎまではコーヒーショップとして、クロワッサンやデニッシュ、クッキーなどを販売。「マーブル・デザートバー」としての本領を発揮するのは午後3時から(土日は2時から)です。メニューは、プリフィックスの3コース(35ドル)と、デザートテイスティング(70ドル)の2種類。季節に沿った新鮮な旬の食材を使用するため、毎日、ふたりでメニューを決めるとか。デザートに合わせたお酒もペアリング可能で、ワインペアリング(45ドル)または、グラス(12ドルから)が用意されています。

今回は、私が試した3コースをご紹介しましょう。

この日の「アミューズ・ブーシュ」(和食なら「先付け、お通し」といったところ)は、ひと口レモンメレンゲパイ=写真①=。タルト地に滑らかで濃厚な味わいのレモンカード、ぽってりとフワフワのメレンゲに、黒胡椒がアクセントになった一品。ペアリングとしてアイスワインをオーダーしました。
次は、「メイン・デザート」5種類の中から1つをチョイス。「Japanese Purple Potato - Fresh Cream - Longan」=写真②=は、紫芋とフレッシュクリーム、トロピカルフルーツのロンガン(竜眼)をあしらった東南アジア風のジェラート。食用花と赤紫のパウダーの色がとても奇麗でした。
お口直し「パレットクレンザー」として、ピーチのピューレーソースの上にレモン・シャーベットが載った小皿が出てきた後、コース最後の「プチフール」=写真③=、さらにシメとしてレモンのマドレーヌで終了です。前菜にケーキ、メインがアイスクリーム、口直しの後にもケーキ、食後にマドレーヌ…全てが「メイン」だと思えるような、贅沢なスイーツ三昧が堪能できました。

もう一つ、「デザート・バー」が面白いのはそのエンターテイメント性。バーカウンターに着席、目の前のオープンキッチンで、パティシエ達がデザートを盛り付けている様子は、見ていて飽きません。客層はカップルが多いですが、スイーツ好きな友人の誕生日や母の日など、サプライズで招待すれば、きっと喜ばれるはず。特別な日に最適な、大人向けの本格デザートカフェです。(情報提供:宮本加奈子・CUEトラベル)

Marble Dessert Bar
■27 Bedford St.
■Tel:646-919-0879
www.mmarbledessertbar.com

★デザートバー(要予約)
営業時間
水・木:3pm〜10:30pm
 金 :3pm〜11pm
 土 :2pm〜11pm
 日 :2pm〜10:30pm
(月火・定休)
※営業時間は予告なく変更される場合有り。要確認。


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