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ゴキブリに名前をつけて!「ネーム・ア・ローチ」

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2025年1月31日号掲載

ブロンクス動物園恒例、バレンタイン企画
ゴキブリに名前つけて!「ネーム・ア・ローチ」

ブロンクス動物園でバレンタインデー・シーズンの恒例行事「ネーム・ア・ローチ(Name a Roach)」が開催中だ。

同園で飼育・展示する「マダガスカルゴキブリ(Madagascar Hissing Cockroach)」に、「愛する人(または愛した人)」の名前を付けてもらおうと2011年に始まった企画。「とらえどころがなく、回復力があり、時には怖い…愛はゴキブリのようだ」と説明する。

ローチ・グッズ
2025年の商品(Photo courtesy of the Bronx Zoo)

「愛を伝えること」を目的にした企画だったが、やはり「ゴキブリ」に対する印象は悪く、「別れた恋人」や「憎いアイツ」の名前をつける人が登場し、ユニークなイベントとして定着。同園では、これまでに5万6000匹以上のゴキブリに名前が付けられたと発表している。

主役の「マダガスカルゴキブリ」は、マダガスカル島にのみ生息する大型のゴキブリで、大きいものは7センチ程に成長。一般的に「ゴキブリ=害虫」というイメージだが、 「ナショナルジオグラフィック」の説明によれば、マダガスカルゴキブリは害虫ではなく、人家に住みつかず、林床に生息。名前の「Hissing(シュッシュッと音を立てる)」が示す通り「シュッシュッ」という噴気音を発するのが特徴だ。オスの頭部には突起物「ツノ」があり、オス同士はシュッシュッ音を出しながらツノを使って対決する。主食は果実や草花で、人を噛んだり、匂いもせず、世話も容易であることから、ユニークなペットとしても飼われている。

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ネーム・ローチ
Photo courtesy of the Bronx Zoo

「ネーム・ア・ローチ」では、バレンタイン当日にEメールで配信される「デジタル証明書(15ドル)」の他にもさまざまなアイテムを用意。ゴキブリのイラストが施されたビーニー(帽子)(35ドル)やベルトバッグ(40ドル)はそれぞれデジタル証明書付き。「すべてを手に入れたい」人には、印刷版証明書、ビーニー、ベルトバッグ、ゴキブリのぬいぐるみと、マダガスカル・ゴキブリ専門家とのライブトーク(15分)が含まれたギフトパッケージ(85ドル)がおすすめだ。季節限定商品のため無くなり次第終了。デジタル証明書であれば、遠く離れた愛しい人へ贈ることも可能。収益は、「野生動物保護協会(Wildlife Conservation Society=WCS)」の活動に役立てられる。

同園広報のジョン・F・カルベリ氏は、「バラは枯れ、チョコレートは溶けるが、ゴキブリは繁殖し続ける。あなたの特別な人に、あなたの愛が永遠であることを伝えてください」とコメントしている。

大人の特別イベント「ローチ・ロマンス」
21歳以上対象

バレンタインデーを祝うユニークなイベント。夜の園内でチョコレートやワインを楽しみながら、昆虫の重要性やカカオ農家、WCSの取り組みについて学ぶ。

Name a Roach
https://bronxzoo.com/roach

Roach Romance
■2月15日(土)5〜6:30pm
■会場:BronxZoo:2300 Southern Blvd, Bronx
■一般$120(1カップル/2人)*要予約
※入園料、駐車場、ワイン、チョコレート込み

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