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メタボリズムの象徴
黒川紀章の革新的建築を体感
「中銀カプセルタワーの多様な人生」
2025年8月22日号掲載|4
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で2026年7月12日まで、日本を代表する建築家・黒川紀章が建築設計した「中銀カプセルタワービル」=写真①= を紹介する展示会「中銀カプセルタワーの多様な人生(The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower)」が開催中だ。

黒川の代表作として挙げられる「中銀カプセルタワービル」は、1972年に東京都中央区銀座で竣工、老朽化により2022年に解体された集合住宅。140個の交換可能なカプセルで構成され、「建物も街も生き物のように柔軟に変化するべきだ」と考えた1960年代の建築運動「メタボリズム」を体現した数少ない実例のひとつとして知られている。
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展覧会では、建物の設計図、写真、模型、入居者の証言、アーカイブ映像など約45点を展示。建築当初の構想や、オフィス、学生寮、茶室、ギャラリーなどへの用途変化も紹介。老朽化した建造物や、急速な近代化に直面する都市のあり方、建築が新たな役割や機能を担うことで持続可能となり得る可能性を探る。

「中銀カプセルタワービル」の解体後、カプセルのいくつかは、当時の家具や音響機器などをできる限り再現・修復して保存。本展では、その中のひとつ、MoMAが取得したカプセルA1305が公開されている。MoMA会員向けの特別イベントでは、内部に入ることが可能だ。
黒川紀章の革新的な建築と、都市への挑戦が感じられる展示。
The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower
■2026年7月12日(日)まで
■会場:MoMA:11 W. 53rd St.
■大人$30、65歳以上$22、学生$17、17歳未満無料
■https://www.moma.org