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大野由美子
ニューヨークで個展開催「Mythopoeia」
神話と星空を陶器・織物・写真で表現
2025年7月11日号掲載｜10
ニューヨークを拠点に活動する大野由美子の個展「Mythopoeia(ミソポイア)」が8月16日(土)まで、チェルシーのギャラリー「SLAG & RX New York」で開催中だ。本展タイトル「Mythopoeia」とは、ギリシャ語の語根に由来する英語の造語で、「神話の創造」を意味。文化によって異なる天体の解釈に着目し、東西の神話や建築、歴史を、星座のようにつなぎ合わせようと試みる。
「Nebula」=写真=は、陶器のパーツが金属パイプでつながれ、観る者が自由に意味を見出す構造。薪窯で焼かれた陶の表面は銀河のような表情を持ち、天体と神話の関係を視覚化する。
ドローイングとテキスタイルで構成された「Floating」は、東アジア神話の天の川を建築として再解釈したもの。京都・西陣織との協働により、日本の伝統と現代的な視点を融合させた。
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その他、運命を司るギリシャ神話の女神たちを象った陶器彫刻「Moirai」、ニューヨークから見える星空をもとに構成された架空の星座「Cartography」なども興味深い。
文化や時代を超えて多様な価値観が交錯する「空」を舞台に、神話と建築を通じた新たな視座を提示した展示。
■8月16日（土）まで
■会場：SLAG & RX New York
522 W. 19th St.
■https://www.slaggallery.com
■https://www.yumikoono.com