2020年2月21日号 Vol.368
駅 81St - Museum of Natural History (Manhattan)
MTAとアメリカ自然史博物館のアートコラボ「釘がないので」
ARTS FOR TRANSIT COLLABORATIVE: For Want of a Nail, 2000
All photos by YOMITIME
同駅の真上にある「アメリカ自然史博物館(AMNH)」の主な展示を、ガラスモザイク、ガラスタイル、セラミックタイル、花崗岩、ブロンズのレリーフなど、様々な素材を用いて表現。アップタウン方面のプラットホームには、絶滅した生物(グレーのモザイク)と現在も生息する生物(カラーのモザイク)が、ダウンタウン方面のプラットホームには、浮き彫りの恐竜化石が描かれている。他にも、海洋生物、宇宙、地球など、AMNHが研究する主要分野が見て取れる。
作品タイトル「For Want of a Nail(釘がないので)」は、古い英語のことわざ「For want of a nail the shoe was lost.」からで、「釘1本が足りないため蹄鉄が駄目になり、蹄鉄1つがないために馬が使えず、馬1頭が失われたため乗り手もいなくなった」という因果関係を示す。「ささいなコトから物事はどんどん悪くなることもある」という真理を考えさせることで、改めて身近なモノや自然を見直すよう呼びかけている。
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