2019年4月26日号 Vol.348

地下鉄アート

駅 Times Square-42nd Street (Manhattan)

ジェイコブ・ローレンス「ニューヨーク・イン・トランジット」
JACOB LAWRENCE: New York in Transit, 2001

ジェイコブ・ローレンス
All photos by YOMITIME

ジェイコブ・ローレンス


ニュージャージー州アトランティック・シティ生まれのジェイコブ・ローレンス(1917年〜2000年)は、20世紀で最も有名なアフリカ系アメリカ人の画家。ワシントン大学で教授も務めた。自身の作風を「ダイナミックなキュビズム」とし、アメリカに住む黒人の生活を描いたことで知られている。作品はMoMA、メトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、フィラデルフィア美術館など、多くの美術館で常設展示。

「ニューヨーク・イン・トランジット」は、ニューヨークの多様性と強さを表現。高架電車の車窓から見た人々の生活を愛情を持って描いた「都市の肖像画」で、文化的な生活やスポーツへの愛、地下鉄システムそのものにも敬意を表したもの。同作は、2001年に亡くなったローレンス最後のパブリックアートで、ニューヨーク市への「別れの贈り物」となった。


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