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ニューヨーク市の地下鉄・バス
2026年1月から運賃3ドルに値上げ
OMNYタップ&ゴー運賃システムへ完全移行
MTA
2025年10月17日号掲載|3
メトロポリタン交通局(MTA)は9月30日、ニューヨーク市の地下鉄、バス、パラトランジット(予約制乗車サービスのAccess-A-Ride)の運賃値上げを理事会で承認、2026年1月から導入することが決定した。
値上げは、地下鉄・バスの基本運賃が2.90ドルから3ドルに、割引運賃高齢者・障害者・メディケア加入者向けが1.45ドルから1.50ドルに、マンハッタンと各区を結ぶエクスプレスバスが7ドルから7.25ドルにそれぞれ引き上げられる。MTAは、これまで「3ドルの節目」を避けてきたが、今回は小規模な引き上げに踏み切った。

同時に、長年使用されてきたメトロカードの段階的廃止を進め、OMNYタップ&ゴー運賃システムへの完全移行を確定。これにより、7日間の運賃上限が設定され、地下鉄・ローカルバスでは最大35ドル、割引運賃利用者は最大17.50ドルまでに制限される。メトロカードで提供されていた7日間・30日間の無制限パスや、エクスプレスバスの無制限パスは廃止。また、OMNYカードの発行手数料は現在の5ドルから2ドルに引き下げられる予定。
MTAでは「インフレ率に応じると運賃は約3.14ドルになるが、利用者の手頃さを考慮し3ドルに抑えた」と説明。ジャノ・リーバーCEOは、「今回のわずかな値上げは、ニューヨーク市の交通費が全米平均よりも手頃な水準にとどまるようにするためのものです。頻繁に利用する乗客や家族の負担を優先しつつ、MTAでの財政基盤の維持も目指しています」と述べている。
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さらに、地下鉄以外の値上げも行われる。ロングアイランド鉄道(LIRR)とメトロノース鉄道では、月間・週間・ピーク時間帯の片道チケットが最大4・5%引き上げられる一方、メトロノースのポートジャービス線(Port Jervis Line) と パスキャックバレー線(Pascack Valley Line) は据え置き。家族向け割引や高齢者・障碍者向け割引の適用範囲も拡大され、片道チケットの有効期限も翌朝4時までに延長される予定だ。
MTA管轄の橋・トンネルも値上げ
一部住民は据え置き
MTA管轄の橋やトンネルの自動車通行料も20~60セント引き上げられる予定。ただし、一部の橋では、クイーンズ区、ブロンクス区、スタッテンアイランド区の居住者向け割引制度が引き続き適用されるため、対象ドライバーは実質的に現行料金のままとなる。一方、これら制度の対象外となる他区の居住者や旅行者、通勤者は、値上げ新料金が適用される。詳細は別記オフィシャル・サイトで。
MTA fares & tolls
■https://www.mta.info/fares-tolls